NHKが9月25日に初めて公表した受信料の「都道府県別推計世帯支払率」で、秋田県が全国一の支払率であることが分かった。

　2010年に実施された国勢調査における世帯数を下に、NHKが独自に受信契約状況の実態調査を今年1～3月に実施。無作為に抽出した全国5万6400世帯のうち有効回答を得られた約3万9000件の調査結果などを用いて、初めて都道府県別の世帯支払率を推計、公表した。

　秋田の支払率は、全国値72.5％を大きく上回る94.6％で全国1位。東京や大阪の支払率は57.2～60.8％、神奈川や福岡など都市部を中心に全国値を下回る傾向も見られた。最下位は沖縄の42.0％だった。

　NHKは支払率の地域差について、世帯数が多く世帯の移動が多い地域や、単身世帯や共同住宅の割合が大きい地域では、契約・収納対象となる世帯の把握や訪問面接が難しくなることなどを理由に挙げる。

　受信料の公平負担の状況を示す指標として、今後、毎年度末に公表を予定する。