国際教養大学(秋田市雄和)に通う学生グループが企画する日帰りバスツアーが同大留学生の間で人気を呼んでいる。
ツアーを企画するのは、起業家を目指したり、地域活性化活動などに取り組んだりする同大の学生団体APESの「チームART」。
「アメリカやイギリス、シンガポールや中国など世界から秋田に集まる留学生に地元の魅力を伝えられてないのではないか」と考えた湯沢市稲庭町出身で同大2年生の新山拓弥さんらが、同大へ通う留学生を対象に参加費を2,000円ほどに抑えた日帰りバスツアーを企画した。
7月7日、稲庭うどん店や酒蔵、温泉などを回る「湯沢ツアー」を初めて開催したところ、40人以上の留学生が参加するなど好評だったことを受け、横手市で開催予定の全国線香花火大会を浴衣姿で楽しむほか、横手焼きそば店を回るなどする「横手ツアー」も企画。前回参加した約20人の「リピーター」を含む40人以上の留学生がツアーに参加予定だという。
新山さんは「大学に100人ほどいる留学生は6カ月~1年ほどで入れ替わるため、定期的に参加者を募集することができるのが当ツアー企画の強み。地域の皆さんに協力いただきながら、秋田の魅力を外国人へ伝えられれば」と意気込みを見せる。
「ツアー中、県内には英語表記の案内表示が少ないなど、外国人の受け入れ体制に不備があることに気が付いた」という新山さん。「ツアーを通じ、留学生の視点からまとめたリポートを行政機関に提出するなどしながら改善につなげられれば」とも。