自動車専用地下トンネル「秋田中央道路」が9月9日、同15日の開通を前に一般公開され、4万人を超える市民らが1日限りの「歩行者天国」を楽しんだ。
JR秋田駅の東西を結ぶ同自動車道路は、住宅街や郊外型大型店が拡がる同駅東口から千秋公園お堀の地下を通り、官庁街がある山王十字路手前までの約2.5キロを地下で結ぶ自動車専用の地下道路。
同自動車道を歩いた20代の男性は「漫画『ドラゴンヘッド』を思い浮かべるような空間で、車が通るだけという無機質な空間が延々と続いている感覚が面白かった」と話し、地下道西側出口の近くにある小売店主は「ふだんの日曜にはないほど多くの来店客があって驚いた」と話していた。
同自動車道は、2001年に着工し、掘削工事の影響による秋田中心街区の地盤沈下問題などを抱えながら、今月29日開幕の「秋田わか杉国体」に間に合わせるため急ピッチで工事が進められ、8月末に完成した。総工費は686億円。