Borzoi AI株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:原 宏太)は、ごみ分別案内AIサービス「AIごみナビ」において、自治体職員が分別ルールや収集情報をクラウド上で一元管理できる新機能「AIごみナビDX」をリリースしました。
これまでCSVファイルや紙資料でバラバラに管理されていた情報を統合し、住民とのコミュニケーションもLINE上で完結できるなど、よりスムーズで持続可能な行政サービスの提供が可能です。
■背景
多くの自治体では、ごみ分別ルールや粗大ごみ販売店の管理などを、紙資料や職員の個別管理に依存しており、更新漏れや引き継ぎの困難さが課題となっていました。また、外国籍住民や高齢者からの問い合わせも増加し、多言語かつ直感的な案内手段の整備が求められています。こうした課題に対し、自治体職員が簡単に情報を管理・更新でき、LINEでの住民対応にも即時反映されるクラウドベースの管理システムを開発しました。
■新機能の概要
自治体向け管理システム画面のイメージ
今回リリースされた管理画面は、以下の4つの機能で構成されています。
1.データ管理機能
- 品名表管理:分別案内に使われる品名情報を自治体のルールに沿って簡単に追加・編集可能。内容は即座に「AIごみナビ」に反映され、多言語翻訳も自動で実施されます。CSV出力にも対応。
- 分別表管理:各カテゴリごとの詳細な処分方法を設定でき、関連リンクの添付も可能。
- 回収場所管理:販売店や回収拠点をリスト・地図上で表示。種別切り替えにより複数カテゴリを柔軟に管理可能。
回収場所や販売店の情報を地図で表示可能
2. 通報機能
住民がLINEを通じて、不法投棄や路上のごみなどの情報を通報可能。職員は管理画面上で内容を確認することができます。
3. レポート機能
直近30日間のAIごみナビ利用状況をダッシュボードで可視化。問い合わせ件数や評価(ポジティブ/ネガティブ)の傾向を把握し、サービス改善に活用できます。
AIごみナビ管理システム レポート
4. お知らせ機能
「○○地区の粗大ごみ回収日が変更になります」といった通知を、LINE上で対象住民に直接配信可能。ユーザーの設定言語に応じて自動翻訳されます。
■期待される効果
- 情報管理の一元化による業務効率化:職員がリアルタイムで最新情報を管理・更新でき、属人化の解消に寄与。
- データの見える化:わかりやすグラフを用い、使用状況やフィードバックを可視化。 迅速な意思決定につなげます。
- インクルーシブな行政サービスの実現:多言語対応により、外国人や高齢者にも配慮した持続可能な窓口を提供
- 複数職員による同時編集にも対応:チーム運用の柔軟性を高め、組織内での情報共有を円滑に実施可能
■Borzoi AI株式会社 代表取締役 原 宏太のコメント
私たちBorzoi AIはこれまで、自治体の現場で寄せられる「ごみ分別の問い合わせ」や、対応の属人化といった課題に真摯に向き合ってきました。なかでも、高齢者や外国人など、情報へのアクセスにハードルを感じる方々にとって、直感的に理解できる分別案内の仕組みは、行政サービスの質そのものを左右すると考えています。今回の管理システム追加により、職員による情報管理のしやすさと、住民サービスの質の両立が可能になりました。今後は、音声対話による電話応対や画像認識を用いた分別支援、収集車の運行管理などにも対応し、自治体業務全体のDXを力強く後押ししてまいります。
■AIごみナビとは
AIごみナビは、LINE上で13言語対応のごみ分別案内を行うAIサービスです。住民からの問い合わせ対応を自動化するだけでなく、職員による情報管理もクラウドで一元化。調布市・能代市・福生市(試験運用)ですでに導入され、調布市の取り組みでは「Tokyo区市町村DXアワード2024 大賞」(主催:東京都)を受賞するなど高い評価を得ています。
サービスサイト:https://aigominavi.com/
■Borzoi AI株式会社について
Borzoi AI株式会社は、技術とイノベーションによって人々の生活を豊かにし、社会に貢献することを目指しています。私たちは、AIの力を最大限に活用して、日常生活における様々な課題に対する実践的な解決策を提供します。
代表取締役:原 宏太
設立:2024年2月
所在地:〒101-0064
東京都千代田区神田猿楽町2丁目8-11 VORT水道橋III
WEB: https://borzoi.ai