株式会社エナーバンク(共同創業者 代表取締役:佐藤 丞吾・村中 健一、本社:東京都中央区)は、2024年3月に秋田県八峰町(町長:堀内 満也)と再生可能エネルギーの地産地消及び地域活性化に関する連携協定を締結しました。当社が運営する電力リバースオークションサービス「エネオク」と株式会社まち未来製作所(代表取締役:青山 英明、本社神奈川県横浜市)が展開する「e.CYCLE」と連携し、八峰町内の風力発電所から生まれる再エネ電力の秋田県内における地産地消のほか、八峰町と連携協定を締結している横浜市をはじめ、首都圏を中心とした都市間流通により再エネ電力を普及する取組を2025年1月よりスタートしております。
本取組に賛同する第1号再エネ発電事業者として、2024年12月にグローバル・インフラ・マネジメント株式会社(代表取締役社長:土田 博志、本社東京都千代田区)が運営する八峰風力発電所の参画が決まりました。
2025年1月には地元八峰町公共施設や地元企業に対して電力リバースオークションを提供し、2025年度からの八峰町産電力の地産地消がスタートします。

(左から (株)エナーバンク:関根 大輔、村中 健一、佐藤 丞吾、八峰町町長:堀内 満也、(株)まち未来製作所:青山 英明、グローバル・インフラ・マネジメント(株):土田 博志)

八峰町が所有する庁舎等公共施設8箇所のほか、地元の酒造「株式会社山本酒造店」に対して、八峰風力発電所から生まれる再エネ電力の供給がスタートします。
エネオクを活用した結果、地元再エネ電力を100%導入しつつ、八峰町役場においては従来と比較して約5%、山本酒造店においては約20%のコスト削減となる見込となりました。
また、「e.CYCLE」により生まれる地域活性化原資が八峰町役場に提供されるほか、八峰風力発電所にもFITプラスαの電力購入代金が支払われるため、再エネの地産地消により資金が地域循環され、地域活性化や再エネ発電所の運営のお役に立つこととなります。

八峰町役場
山本酒造店は、秋田県八峰町に位置する明治34年(1901年)創業の老舗酒蔵です。伝統と革新を融合させた酒造りで知られ、国内外で高い評価を得ています。
「ど辛」のほか、「ピュアブラック」「ミッドナイトブルー」「ストロベリーレッド」など、色名を冠した個性的な銘柄を展開しています。
八峰風力発電所は、秋田県八峰町峰浜地区の海岸沿いに設置された陸上風力発電施設です。この発電所は、GE(General Electric)製の風車7基(各3.2MW級)を設置し、出力調整により総出力19.95MWを実現しています。2019年2月に運転を開始し、年間発電量は約12,500世帯分に相当します。
本発電所から生まれる再エネ電力について、八峰風力開発株式会社と株式会社まち未来製作所との間における特定卸供給契約に基づき、特定の需要家に対して再エネ電力の供給を行います。

八峰風力発電所
e.CYCLEは、地域貢献を求める再エネ発電所の電力を買い取り、小売電気事業者への卸販売を通じて、再エネの地産地消や都市間流通を促す国内唯一のモデルです。再エネ電力を卸販売する小売電気事業者を「エネオク」を活用して選定することで、需要家にとって適正な価格で再エネ電力の提供を行うものです。
また、この流通により発生する一部を地域活性化原資として八峰町、風力発電事業者に還元するエコシステムの構築を行います。

エネオクは、小売電気事業者が他社の入札価格が見える状態で、一定期間何度でも再入札が可能な競り下げ方式によるオークションを通じて需要家と小売電気事業者をマッチングするサービスです。
また、電力市場高騰後、需要家の電力調達の難易度が高まっており、市場連動や独自燃料調整費など電気料金体系も複雑性を増しているなかで、当社のデジタルソリューションを活用した円滑な電力調達サービスを提供しています。
再エネ電力は、通常の電力より再生可能エネルギー由来の電力の比率が向上する分、通常の電力よりコストアップする傾向にありますが、他社の入札価格を見ながら再入札可能な
電力リバースオークション「エネオク」を活用することで、事業者は再エネ電力の調達をより適正価格で実現することが可能となります。
今後は、
従来より取り組んでいる実質再エネ電力の取引に加え、本プロジェクトに参加していただく再エネ発電事業者を増やしながら、(株)まち未来製作所と連携したFIT電気の普及促進を図るとともに、地域活性化につながるエコシステムの構築にも取組んでいきます。
八峰町は、四季を通じて風況に恵まれた町ですが、こうした環境もあり、現時点では、町内に多くの陸上風力発電が立ち並んでいるほか、2029年には洋上風力発電の運転も開始される予定となっております。
かつては「厄介者」だった強い風が、今では再エネ電力を発電する当町の貴重な資源となっておりますが、この資源が地域に還元されないという課題に直面しておりました。 こうした中、エナーバンクのエネオクとまち未来製作所の e.CYCLE、地元八峰風力発電所が連携することで、地元再エネの地産地消が可能となったことは、非常に喜ばしく思っております。
今後は、当町産再エネの事業者への普及により、町の活性化につなげてまいります。
この度は、八峰町内の発電事業者として、本取組を通じ、地元の皆様のお役に立てますことを、大変喜ばしく感じております。私どもグローバル・インフラ・マネジメント株式会社は、長年、日本のインフラ整備や運営に携わってきました前田建設工業株式会社と東急株式会社の2社が、様々な社会環境の変化のもと、「知恵」と「資金」を投じながら、人々の暮らしや産業を支える「インフラ」を持続的に維持運営するために設立した会社です。
八峰風力発電所は、前田建設工業が開発を行い、弊社が運営する、インフラ事業の第1号案件です。本事業が、私どもの目指す「地域活性化」に貢献できることは、大変意義深いものです。
引き続き、地域の皆様と協力しながら、安定した電力供給の一端を担う発電事業に取り組んで参ります。
今回はe.CYCLEを通じて皆さんとご縁を頂き大変光栄です。世界の潮流では再エネ発電事業が自社利益の追求だけでなく、自然資本に対する敬意と感謝から公益性を持った地域共生に力を注いでいます。我々のe.CYCLEは、クリーンエネルギーの地産地消や地元産業の高付加価値化など、地域の「あったらいいな」を具体化するエコシステムです。
再エネが地域を再生するエネルギーになる。そんな日本の新しい地方創生のモデルを目指して、これからもみなさんと共に八峰町の未来を拓いて行きたいと思います。
需要家における再エネ電力の導入においては、環境と経済の両立が一番のハードルとなりますが、その障壁を弊社のエネオクにより解消し、かつ今回のプロジェクトにおいては、e.CYCLEと連携することで再エネの地産地消および地域への還元を実現することができました。
コスト抑制や調達業務のDXを提供価値として運営していますが、今回他の事業者様と連携することにより再エネの地域貢献の一翼を担うことができ、大変光栄なことです。
今後より再エネの地産地消や地域還元モデルの拡大に寄与できるよう、そして八峰町がよりよい町になるよう、みなさんと共に取り組んで参ります。
■本件に関するお問合せは下記窓口からご連絡ください。
・地方自治体関係者様:
https://form.run/@RE-guide1
・小売電気事業者様:
https://form.run/@RE-guide2
・再エネ電力導入をご検討の民間事業者様:
https://form.run/@RE-guide3
【会社概要】
会社名:株式会社エナーバンク
代表取締役:村中健一/共同創業者 民間事業責任者
代表取締役:佐藤丞吾/共同創業者 官公庁自治体事業責任者
取締役CTO:関根大輔/共同創業者
所在地:103-0027東京都中央区日本橋2丁目1-17丹生ビル2階
設立:2018年7月
電話:03-6868-8463
事業内容:・ 電力オークションシステムの開発・運営
・ 環境価値取引プラットフォームの運営
- グリーン電力証書発行事業
- FIT非化石証書代理購入事業
- J-クレジット販売事業
・ 太陽光発電設備導入マッチングの運営
・ エネルギー調達・脱炭素化のためのデジタルコンシェルジュサービスの開発・運営
URL:
https://www.enerbank.co.jp/