秋田市内を流れる一級河川・雄物川の歴史をたどるパネル展「明治43年・雄物川改修計画図」展示会が1月13日、秋田市西部市民サービスセンター「ウェスター」(秋田市新屋扇町、TEL 018-828-4217)で始まった。
雄物川の写真パネルのほか、1938(昭和13)年に完成した雄物川放水路の「改修計画図」の複製など約20点を展示する同展。地域住民が中心となって地元の活性化事業などに取り組む「西部地域住民自治協議会」が、同河川流域の歴史や文化を見つめ直すきっかけにと企画した。
見どころは、昨年6月、国土交通省内で約70年ぶりに発見された、雄物川が流れる新屋地区から土崎地区までを3千分の1スケールで幅5.5メートルの和紙で製作した地図「雄物川改修計画図」(複製)。
同協議会副会長の藤澤浩さんは「大雨の度に大規模な洪水に悩まされていた当時の市民にとって、この事業は念願の事業だった」とし、「昨年見つかった計画図は、地元住民にとっても興味深い資料。ほとんどの市民が初めて見るものでは」と話す。
同センターの担当者は「現在の車道ができるまでの経緯など、計画図から再発見することも多い。地図に描かれた地区は、新屋・茨島・土崎など広範なので皆さんにご覧いただければ」と来場を呼びかける。
開館時間は9時~16時。無料。関連イベントとして今月16日、秋田県立博物館名誉館長の新野直吉さんの講演会も予定する開催時間は14時~15時30分。無料。今月21日まで。