飼い犬の大規模「メタボ」検査-秋田の医療系ベンチャーが結果公表

産学連携で実施した飼い犬の脂質代謝詳細検査。調査に使った検査サービス「LipoTEST」

産学連携で実施した飼い犬の脂質代謝詳細検査。調査に使った検査サービス「LipoTEST」

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 生活習慣病関連の研究・予防・診断支援などを行う「スカイライト・バイオテック」(秋田市飯島、TEL 018-880-5060)は7月下旬、一般の飼い犬を対象にした約2,500 症例の脂質代謝詳細検査結果を公表した。

高脂血症の多かった犬種トップ10

 調査は、「ペットフードの与え過ぎや室内飼育による運動不足のため、肥満や高脂血症・糖尿病などの生活習慣病にかかる愛犬も増えているが、犬の生活習慣病も血中脂質などを把握することで予防や治療効果の判定に寄与する」(同社)と、飼い犬2,484 症例を対象に2005 年12 月~2009 年6 月、「スペクトラムラボジャパン」(東京都目黒区)、「日本獣医生命科学大学」(東京都武蔵野市)と共同で実施。検査には、同社が開発した犬の脂質代謝の脂質代謝詳細検査サービス「LipoTEST」を使った。

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 全検査症例のうち、高脂血症は1,880 症例(76%)。内訳は、高コレステロール血症=1,142 症例(46%)、高中性脂肪血症=1,555 症例(63%)、両方の異常も817 症例(33%)で認められた。犬のコレステロールは、通常、人間の検査で「善玉コレステロール」として知られる「HDL コレステロール」がほとんどを占めるが、今回の調査では「悪玉コレステロール」の「LDL コレステロール」が異常に増加している例も956 症例確認されるなど、飼い犬の悪玉コレステロールが増加傾向にあることも判明した。

 高脂血症1,880 症例のうち、犬種別では「シェットランド・シープドック」「ミニチュア・シュナウザー」「シー・ズー」は異常が特に多く認められたという。

 同社の中嶋拓史社長は「犬種によっては先天的な高脂血症を持っているとの報告もある。飼い主には生活習慣に関して気を配ってもらいたい」と注意を呼び掛ける。「検査で脂質に異常がみられた症例についは、低脂肪のペットフードへの変更や薬剤の投与によって改善した例も多い。今後は改善事例についての調査も進めていきたい」(同)とも。

 同様の検査は、全国約1,700 の動物病院で受診できる。