今晩の「おかず」を携帯にメール配信-秋田の旅館が会員制定食サービス

会員制定食サービス「うちごはん」の人気メニューの一つ「イカゲソ団子揚げ」

会員制定食サービス「うちごはん」の人気メニューの一つ「イカゲソ団子揚げ」

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 当日の定食メニューを携帯電話にメールで知らせる会員制定食サービス「うちでごはんいかがですか」(愛称=うちごはん)が、会員130人を超える人気サービスになっている。

昭和の家庭の雰囲気を残した「伊藤旅館ゲストハウス」ダイニングルーム

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 「伊藤旅館ゲストハウス」(秋田市山王7、TEL 018-866-5162)が行う同サービスは、あらかじめ登録された会員の携帯電話に当日の定食メニューをメール配信し、予約を受け付けるシステム。同旅館を経営する伊藤嘉代子さんが、友人15人ほどに声をかけて昨年6月に始めたところ、友人が友人を紹介する形で広がり、開始6カ月ほどで会員は100人を超えた。

 その後、「料理や店内の改装などサービスの質を改善したい」(伊藤さん)と、今年3月からサービスを休止していたが、今月から再開。再開後も新規に会員は増え、現在の会員は約130人に。「第2世代ぐらいまでは知人も多かったが、最近のお客さんは第4世代で、面識のないお客さんも増えた」(同)という。

 メニューは日替わり定食のみで、これまでの人気メニューは「塩ちゃんこ鍋」「特製タルタルソースのエビフライ」「豚汁」など。メーンメニューのほか、旬の野菜や刺身などの小鉢が3~4皿ほど付く。ごはんとみそ汁はおかわり自由。

 「以前は650円で提供していたが、無理をして安く抑えた料理よりも、しっかりした料理を提供したい」(同)と、サービス再開後に価格を800円に改定したが、おおむね好評だという。

 6月9日に初めて予約したという女性は「ホームページを見てサービスを知った。気ままに入れる定食店もいいが、会員限定という仕組みは安心感もあって、面白いシステムだと思う」と話す。

 「サービス名の『うちごはん』は、一人暮らしの人が家庭で食事するイメージで付けた」とし、「仕事で疲れた後の夕食の支度は面倒なもの。温かい炊きたてのご飯をお母さんが作ってくれるような、毎日食べても飽きないメニューをコンセプトに提供していきたい」と伊藤さん。

 同サービスの利用は会員制で、ホームページからメールで登録が必要。1日の予約定員は10~15人。

 店舗の営業時間は17時30分~21時。土曜・日曜定休。

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