「車いす利用車両」専用駐車遮断機-モラルに限界感じ地元企業が開発

同機はソーラーパネルによる蓄電式。リモコンで開閉する

同機はソーラーパネルによる蓄電式。リモコンで開閉する

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 駐車場用管理装置の開発・販売などを手掛ける太平商事(秋田市山王3、TEL 018-824-3663)は「車いす専用駐車スペース」を管理するための簡易設置型遮断機を開発した。

実用新案を取得した「身体障害者用駐車スペース管理システム」

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 同製品は、「車いす専用マーク」付きの駐車スペースに不当に駐車する車両を遮断するための「遮断機」。同機を設置した駐車スペースは専用リモコンでのみ開閉する仕組みで、車いす利用者にあらかじめリモコンを携行してもらうことを想定する。

 「本来空けておくべき『車いす』専用の駐車スペースの確保の問題は、これまでマナーやモラルに訴えてきたが、不当に駐車する一般車両が多過ぎる」と、同社の斎藤さんが研究を重ね、昨年9月に「身体障害者用駐車スペース管理システム」として実用新案を取得。当初は100万円を超える製造コストが課題だったが、「安全性の確保や利便性の問題をクリア」(同)しながら「40万円前後での販売が可能となった」(同)ことから、今春の発売予定にまでこぎ着けた。

 斎藤さんは「当製品はソーラーパネルによる蓄電式のため、配線工事が不要で設置も容易なほか、1つのリモコンで複数の駐車場で利用できる利便性も追求した」とし、「公共施設や大型ショッピングモール駐車場で活用いただくことで、車いす利用者の外出に役立ちたい」と話す。

 販売価格は1基40万円前後を予定する。

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