秋田の公文書館で「武士の日記」展-愚痴や欠陥住宅への不満も

開幕から明治維新までの9人の藩士の日記を中心に資料41点を展示する

開幕から明治維新までの9人の藩士の日記を中心に資料41点を展示する

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 企画展「武士の日記を読む」が10月24日から、秋田県公文書館(秋田市山王新町14、TEL 018-866-8301)で開催される。

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 開幕から明治維新までの9人の藩士の日記を中心に、「武士の公務を読む」「武士の日常を読む」「幕末の秋田を読む」の3部構成の同展は、、錦絵や屋敷図などと合わせ資料41点を展示する。「江戸時代に藩士によって記された日記は、職務の参考や後任の担当者への引き継ぎなど、公的な目的をもつものが多いが、日常の生活を書き残したものもあり、当時の武士の様子を知る貴重な資料」(同館学芸主事・畑中さん)だという。

 展示する日記は、出版化されたこともある初代秋田藩主・佐竹義宣(さたけよしのぶ)側近が記した県指定有形文化財の「梅津政景(うめづかげまさ)日記」や、1701年の赤穂事件をリアルタイムで記し、吉良義央(きらよしひさ)の評判について触れてた「岡本元朝(おかもとげんちょう)日記」のほか、武士が「日々の愚痴や欠陥住宅への不満、米不足の時に自分の酒を絶やさないように命令したことなどが書かれている日記もある」(同)。

 畑中さんは「武士道は武士が理想を掲げたもので、ともすれば彼らの生き方を定型的にとらえがちだが、これらの日記からは、本当のサムライにはもっと人間味があったことがわかる」とし、「江戸時代の雪国秋田の藩士が何を考え、どう暮らしていたのかを知る貴重な機会なので、多くの人に見に来てもらえれば」と話す。

 開館時間は10時~20時(土曜・日曜・祝日は18時まで)。11月20日まで。

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