秋田の名物お焼き「ミルク焼」、下半期営業開始-鈴為餅店

原材料にミルクは使わないが、やさしい味わいで人気の「ミルク焼」

原材料にミルクは使わないが、やさしい味わいで人気の「ミルク焼」

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 秋田の名物お焼き「ミルク焼」を製造・販売する鈴為餅店(秋田市南通みその町、TEL 018-832-4913)が9月1日、下半期の営業を始めた。

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 「梅雨の季節から8月末まではあんこの鮮度が落ちやすい」(鈴木店主)ことから例年、長期休業する同店店内は現在、常連客や県内外から「ミルク焼」を求める来店客で2カ月ぶりににぎわっている。

 戦後すぐに餅店として開業した同店の名物お焼き「ミルク焼」は、「仲町焼」「豊年焼」などのネーミングで販売していた時代もあったが、「白い小麦粉の皮とモダンなイメージ」や「塩加減が決め手のやさしいあんこの味わい」(同)から、原材料にミルクは使っていないが40年ほど前に現在の商品名になったという。「どら焼きや大判焼きとは異なり、皮に味を付けない。カレーを包んで食べるナンと同じく、モチモチした食感で小豆の味を引き立たせた」(同)ことなどが人気を呼び、冬場には店外まで来店客が並び、「最長50メートル以上の行列ができたこともある」(同)という名物お焼きに。

 今年、三代目店主となった鈴木正一さんは「あんこに使う小豆の赤い色はアントシアニンでポリフェノールも多く、食物繊維はゴボウの5倍も含まれるヘルシー食品」とし、「ミルク焼ならではのモチモチした食感とやさしいあんこの味わいを楽しんでもらえれば」と話している。

 1個100円。営業時間は10時~16時30分ごろ。日曜定休。

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