秋田市在住の映画監督・岩谷文雄さんが現在、秋田県内の映像撮影向けロケ地データベースサイトの制作を進めている。
映画専門学校を卒業後、映画業界で16年間助監督を務め、2021年にUターンした岩谷さん。秋田市内の市民劇団で活動する傍ら、2023年9月から秋田県内をロケ地に映画製作に取り組み、2025年6月、自主映画「ドロ子、やってみる。」を公開。11月には、「秋田で映画を耕し、未来を開く」を理念に「いわや映画」(秋田市港北新町)を立ち上げた。
県内を舞台にショートムービーの制作を手がけるほか、「秋田は撮影環境が十分に整っていないと感じたこと」などから、県内自治体や企業と県内外の制作会社などとの橋渡しを担う「ロケーションコーディネート事業」も始めた。現在、映画やテレビCMなどの撮影に適する県内スポットをまとめたサイト「秋田ロケ地検索」の開設へ向けた準備も進める。
岩谷さんは「秋田のロケ地環境を整えたり、映画製作を通じた空き家の有効活用を提案したりするなどして、地域課題の解決に貢献したい。地域産業の活性化につながる映画会社に育てられれば」と意欲を見せる。
サイトは来年5月の開設を予定。