地球温暖化の影響を受けて破壊が進むサンゴ礁への理解を深めるためのイベント「環境映像祭」が7 月5日、秋田県ゆとり生活創造センター「遊学舎」(秋田市上北手新巻、TEL 018-829-5805)で開催された。
今年、環境省が定める「国際サンゴ礁年」であることを記念し、NPO法人「あきた海辺の自然学校」(御野場6、TEL 018-839-4343)が企画した同イベントは、誰でも自由に書き込みができるホームページ上に全国のサンゴ情報を掲載する「日本全国みんなでつくるサンゴマップ」への参加を呼びかけることを目的に開催。マップは、サンゴ礁の保護などに取り組む関連研究機関がサンゴ礁の分布域などの調査に活用される。
上映会は、ドキュメンタリー「海と生きる、サンゴ礁とともに-石垣島・白保」(WWFジャパン)や地球温暖化問題を取り上げた米映画「不都合な真実」のほか、1992年の環境サミットで12歳の少女、セヴァン・カリス・スズキさんのスピーチ「あなたが世界を変える日」など、環境の保護を題材にした映像を上映したほか、スライドショー「サンゴを知る15のお話」やサンゴのクイズ会なども行い、約20人の参加者がサンゴへの理解を深めた。
同会代表の打矢繁美さんは「日本は世界のサンゴ礁分布の北限域にあたるが、沿岸に暖流の黒潮の影響を受けるため、多くのサンゴが生息している」とし、「あまり知られていないが、秋田にも『ムツサンゴ』や『オノミチサンゴ』などが生息している。北国の海でもしっかりと生きているサンゴの姿を多くの人に見てもらい、サンゴの住む海の魅力を伝えられれば」と話している。
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