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秋田のDJイベント「フライド」、22年の歴史に区切り 後任にバトン渡す

写真左から、「Bar DUKE ROOM」(秋田市大町3)のテルさん、DJイベント「FRIED(フライド)」を運営する高橋航さん、イベントを引き継ぐDJのSHiNJi(シンジ)さん、FRIEDメンバーのshu-de-key(シュデキー)さん、同店のマッコさん

写真左から、「Bar DUKE ROOM」(秋田市大町3)のテルさん、DJイベント「FRIED(フライド)」を運営する高橋航さん、イベントを引き継ぐDJのSHiNJi(シンジ)さん、FRIEDメンバーのshu-de-key(シュデキー)さん、同店のマッコさん

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 秋田市すずらん通りのバーで22年続くDJイベント「FRIED(フライド)」が6月8日、月例イベントとして最後のイベントを開く。

秋田市のDJイベントと後任イベントの主催者

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 エフエム秋田(八橋本町3)でラジオパーソナリティーを務める高橋航(わたる)さんが呼び掛け人となり、2002(平成14)年に始めた月例のDJイベント。毎月第2土曜を開催日に決め、さまざまなジャンルの音楽を自由に楽しむことができる「素人参加型DJイベント」として、バー「DUKE ROOM(デュークルーム)」(大町3)と連携して開く。

 地元で活動する数人のDJが月替わりでプレーすることに加え、ビギナー向けにDJプレーの体験時間を設けたり、優秀DJを決めるグランプリ大会やアームレスリングのチャンピオンを招いて開く腕相撲大会、マジックショーなど、趣向を凝らしたイベント内容でファンを増やした。DJプレーに挑んだ市民は500人以上。イベントをきっかけに、本格的にDJを始める市民も現れた。

 延べ入場者数が8万人を超えるイベントに成長したが、2019年の感染症の拡大をきっかけに開催を休止。同FM局で役員に昇進した高橋さんが多忙になったり、高橋さんと共にイベントを運営するMacochu!!!(マコチュー)さんが異業種に転職したりするなど、運営者を取り巻く環境も変わった。30代前半で始めた運営メンバー3人の年齢は50歳を超え、「深夜に及ぶ運営は、体力的に辛く感じることも増えた」と、運営メンバーのshu-de-key(シュデキー)さん。

 「イベントが開かれない状況を残念に思ったこと」から、後継に手を挙げたのは、2015(平成27)年から同イベントに通うDJのSHiNJi(シンジ)さん。同イベントの休止に合わせ、同様のイベントを同店で始めた。シンジさんが本格的なDJ活動に取り組んでいることに加え、「イベントの趣旨を理解していること」などから、高橋さんは、シンジさんを含む3人に主催者のバトンを渡すことを決めた。新イベントのタイトルは「FLIGHT(フライト)」。

 高橋さんは「会場の様子をイメージしながら、自由に音楽を選曲するDJならではの楽しみがある。敷居が高く感じられがちなクラブ文化だが、馴染みの薄い皆さんにも楽しみの一端を伝えたく運営してきた。楽しんでもらえた様子を見聞きするのがうれしい」と22年間を振り返る。「さまざまな事情から、私たちの運営に区切りを付けるが、シンジさんたちには、新イベントを自由に展開してもらえれば」と後輩の活躍に期待を寄せる。

 シンジさんは「地元で長く続けられた第2土曜の音楽を止めたくない思いで引き継ぐ。私も楽しんできた『フライド』の魅力を受け継ぎながら、私たちらしいスタイルの音楽の楽しみを『フライト』で伝えられれば」と意気込みを見せる。

 208回目を数える「フライド」の最終回は、「FRIED→XXXX PASS THE VIBES」と題して開く。

 20時30分開場。入場料は500円。

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