秋田市の商店街対抗綱引き大会が1月3日、大町イベント広場(秋田市大町2)で行われた。
大町商店街が勝てば「無病息災」の年に、通町商店街が勝てば「商売繁盛」の年に、参加者は「夢がかなう」として、両商店街が「新春夢綱引き」と題し、2009(平成21)年から1月3日に行う綱引き大会。
感染症拡大の影響から4年ぶりとなる今年は、綱引きに先立ち大声コンテストを開催。1日の能登半島地震と2日の羽田空港の航空機事故を受け、24人の市民が「北陸復興」などと願いを叫んだほか、約100人の参加者らが犠牲者に黙とうをささげた。
綱引きで行司を務めた穂積志秋田市長は、開会式で、被災地へ哀悼の意を表しながら「辰年らしく、天に昇る竜のごとく運気が上昇するような気持ちで綱を引いてほしい」と参加者を激励。3本勝負により通町が勝利し、商売繁盛の1年と占われた。
同イベントを企画した秋田県議会議員の武内伸文さんは「地震や航空機事故により開催を見合わせるべきとの声もあったが、被災地の復興を願い、厄払いの意味を込めて開催を決めた」とし、「皆さんの新年に賭ける思いや、被災地の復興への願いが会場にあふれるようなイベントになった」と振り返る。