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生活物資の配給と生活相談、8月中旬まで継続 秋田の大雨災害で

秋田市のNPOが8月12日まで週末に行う支援物資の配給会場の様子(7月22日撮影)

秋田市のNPOが8月12日まで週末に行う支援物資の配給会場の様子(7月22日撮影)

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 NPO法人あきた結いネット(秋田市八橋本町3)が、現在、生活支援物資の配給と生活相談に取り組んでいる。

秋田市のNPOが補充しながら配給する生活支援物資

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 秋田市内で起きた大雨被害を受け、被災を免れた同NPO運営の複合施設「ストーリーキャット」(南通亀の町)を特設会場に、食料品や生活用品の配給と生活の相談を受け付ける。

 初めて開いた7月22日、秋田県ゆとり生活創造センター遊学舎(上北手荒巻堺切)と連携して日頃から開設するコミュニティー食堂の枠組みを使い、カレーライスやおにぎりも提供。23日と2日間で約140世帯が会場を訪れ、約500人分の物資を配った。

 物資を受け取った市民は、必要な支援策などに関する同施設スタッフの聞き取りに応じるなどし、被害や生活状況などの情報を共有した。

 カーポートの屋根付近まで冠水したという楢山地区在住の女性は、「木造2階建ての1階部分がほぼ水没した。浸水した家財の運び出しは終えたが、被害が大きいため修繕には新築するような費用が掛かる。今後の見通しは立たない」と被害の深刻さをうかがわせる。

 同NPO代表の坂下美渉さんは「物資の支援のみならず、状況の聞き取りを通じて不安の軽減を図ることが大切。大雨被害に関わらず、表面化していないSOSを見つけて支援につなげることができれば」と話す。

 「家屋内に残る大きくない家財の整理やゴミ出し、キッチンの清掃や消毒作業など軽作業を担うボランティアが不足している。皆さんに協力いただければ」とも。

 米やパックライス、菓子やドリンク類など食料品と、洗剤やトイレットペーパーなどの生活用品から希望に合わせて1世帯10点ずつ行う物資の支援は、7月29日・30日、8月5日・6日、11日・12日に行う。

 営業時間は10時~17時。

 ボランティアは、同施設(TEL 018-838-5450)で受け付ける。

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