秋田銀線細工の作品展「つむぎつむぐ」が11月1日、JR秋田駅前の秋田公立美術大学サテライトセンター(秋田市中通2 )で始まった。
銀線細工職人の高橋香澄さんが務める工房と人形店が共同制作したひな人形
漬け物「いぶりがっこ」や秋田米など地元の名産品をモチーフにしたアクセサリー(5,500円~1万6,500円)など、矢留彫金工房(大町2)の副工房長を務める高橋香澄さんら銀線細工職人が制作した作品を中心に、市内人形専門店や時計店と共同開発した人形のパーツや腕時計の文字盤、高橋さんの母校の同大学付属高校生徒の作品などと合わせ、約80点を展示する。
高校生時代から銀線細工の制作に取り組み、同大学大学院を修了した2019年、銀線細工職人の松橋とし子さんと小林美穂さんの3人で工房を立ち上げ、現在、伝統工芸にデザインやアートの視点を取り入れた作品で新たな市場の開拓に取り組む高橋さん。
「市内に5人しかいない銀線細工職人が、新たな可能性を探りながら続ける技術をご覧いただきたい。伝統的な作品だけではなく、時代に合わせてさまざまなデザインの作品を展開できる銀線細工の魅力を伝えられれば」と来場を呼びかける。
営業時間は10時~18時50分。入場無料。11月23日まで。