![NPO法人リコリスの理事長・佐々木卓さん(左)と理事の門脇明日美さん(右)。※撮影向けにマスクを外しています。](https://images.keizai.biz/akita_keizai/headline/1652167428_photo.jpg)
秋田市のNPO法人が、現在、秋田市中心市街地の飲食店や雑貨店などの出店サポート事業に取り組んでいる。
同事業に取り組むのは、レストラン「スピカ旅行社」(中通5)などを営業する佐々木卓さんが、2020年に立ち上げたNPO法人リコリス(秋田市中通5)。カフェの開業希望者向け勉強会や、空き店舗を活用して複数の店主が日替わり営業するシェアカフェの運営を手掛けた経験などを生かし、開業希望者と空き物件の所有者などをつないで業種ごとに異なる営業に適した立地の物件を紹介したり、支援者を募ったりしながら、開業ノウハウを伝えるプロジェクトに取り組む。
同NPOが4月17日に初めて開いた勉強会には、開業希望者や高校生ら約10人が参加。30年前と45年前の中心市街地の地図を見ながら、にぎわっていた時代の思い出とこれからのまちづくりなどについて意見を交換した。
「開業経験の有無や、県内に移住して開業を考える人など、抱える不安は人によりさまざま。開業前後の不安の解消の役に立ちたい」と佐々木さん。「県外からの問い合わせも増えている。当プロジェクトを通じて回遊性の高いまちづくりを目指しながら、まちの記憶に残るような店舗を増やすことができれば」と話す。