国内では珍しい高齢者のみがメンバーのeスポーツのプロチーム「マタギスナイパーズ」が9月21日、チーム発足会見を開いた。
主にパソコンを使って対戦するコンピューターゲームの競技「eスポーツ」。高額な賞金を用意する世界大会が開かれたり、コロナ禍でも楽しめたりすることなどから、国内外で注目が集まる。
「高齢化が全国に先駆けて進む秋田で、高齢メンバーのみのプロチームを」と、サーバー管理会社・エスツー(秋田市中通3)が6月、65歳以上の高齢者を対象にメンバーを募集。男性6人、女性2人のチームを立ち上げた。最高齢は73歳。
秋田市内で行った発足会見では、同チームに練習設備を提供する「秋田eスポーツ連合」事務局長の緒方無双さんが、同チームの監督と選手を紹介した。緒方さんは「当初、週3時間ほどの練習を想定していたところ、利用者の声を受け、ほぼ毎日練習できるように対応した。上達の早いメンバーもいる。高齢でも技術を身に付けられることに手応えを感じている」と話す。
9月30日から予定する動画の配信などを通して、プロチームとして収益化を目指す。