秋田県にかほ市大竹産のイチジクを使ったクラフトビール「いちじくエール」が現在、人気商品になっている。
イチジクのイラストラベルが印象的な「いちじくエール」のボトル
細かく砕いたイチジクを原料に、羽後麦酒(羽後町)が醸造する同商品。加工用に収穫する、完熟前のイチジクの特長を生かして「若々しく、グリーンなイチジクの風味と柔らかい香り」に仕上げた。
イチジク加工品の製造販売などを手掛ける佐藤勘六商店(にかほ市)と、同地区でイチジクPRイベントの運営を手掛けるのんびり(秋田市楢山登町)が企画し、11月上旬、330ミリリットル入りのボトルで発売したところ、醸造した約120リットルが1週間ほどで完売する好評ぶりを受けて、急きょ、約300本を増産した。
「口にふくんだ最初の香りや風味は控え目で、追いかけるように感じられる後味がポイント。冷やし過ぎずに楽しんでいただくのが味わい方のコツ」と、同地区でイチジクの産地化に取り組む佐藤勘六商店店主の佐藤玲さん。「当地区のイチジクは、他地域に比べて調理加工に向いているのが強み。初めての大人向け商品として企画した。加工品のラインアップを増やすことで、イチジク栽培にも力が入る」と新商品に期待を寄せる。
価格は780円。同店ウェブサイトで12月26日に先行発売し、29日から、秋田県産品プラザ(秋田市仲通2)など県内6店で順次販売する。