秋田公立美術大学(秋田市新屋大川町)と同大学院に通う学生5人の映像作品展「学生の日常」が現在、秋田駅前のフォンテAKITA(中通2)内の同大学サテライトセンターで開かれている。
NPO法人アーツセンターあきた(新屋大川町)が、「コロナ禍と日常」を題材にした映像作品の制作を同大学の学生に呼び掛けて企画した。
呼び掛けに応じた、竹浦曽爾(そに)さん(同大学院1年)、乙戸将司さん(同大学ビジュアルアーツ専攻4年)、霜田友莉亜さん(同)、伊藤達也さん(同3年)、黛(まゆずみ)結希乃さん(同)の5人が、自宅で生活する自身の様子とアニメーションを組み合わせたり、オンライン会議システムを通した会話の様子を素材にするなどして制作した映像作品を1点ずつ展示する。
中でも、竹浦さんは、身の回りの音のみを使った音と映像を融合させた作品を幅3メートルほどのサイズで会場壁面に投影。「コロナ禍で普段の暮らしが制限される中、目の前にあるものを見たり、聞いたりすることへの意識が強まった」と話す。
同NPOの高橋ともみさんは「外出自粛が続く中、学生がどのような日常を送っているのか、どのような制作に取り組んでいるのかとの問題意識から企画した。展覧会場に足を運んで、大きな画面で作品を鑑賞いただければ」と来場を呼び掛ける。
営業時間は10時~18時30分(最終日は16時まで)。入場無料。7月3日まで。
作品は、ユーチューブでも閲覧できる。