観客を1人ずつ入れ替えて行うダンス公演が6月14日、アートスペース「ココラボラトリー」(秋田市大町3、TEL 018-866-1559)で開かれる。
公演を企画したのは、昨年までの3年間、イスラエルで活動するなどダンス歴20年になる秋田市在住のダンサー加賀谷葵さん。
新型コロナウイルスの影響により、予定していた多くの公演が中止になったが、「同じ場所で同じ時間を過ごすことから生まれる『何か』を観客と共有したい」と、1人ずつ観客を入れ替える形式の公演を「ダンス、おひとついかがですか?」と銘打ち、初めて企画した。
通常は作り込まれた「作品」を披露することの多い加賀谷さんだが、同公演は、加賀谷さんが観客から得た感覚を基に1分ほどの即興ダンスを披露。「一人一人のお客さまと向き合うダンス」に挑戦する。
「お客さまからインスピレーションをいただいて踊るため、踊りの内容はお客さまにより変化する。人と直接会ったときに生まれる感情の尊さや出会いを大切に、柔らかい心で踊ることができれば」と加賀谷さん。「秋田で私を支えてくれたアートスペースに、小さな明かりを灯すことができれば」とも。
新型コロナウイルスの感染予防を目的に入場人数を制限するほか、常時、会場の窓を開けるなどして行う。入場条件は、マスクを着用することや2週間以内に他県へ移動していないこと、施設運営者の対策に従うことなど。
開催時間は11時~18時。入場料は1人1回100円。複数回の鑑賞もできる。