菓子会社「かおる堂」(秋田市川尻町大川反、TEL 018-864-4500)が製造販売する妖怪を模した和菓子「練り切り」が現在、人気商品になっている。
耕作や疫病について予言するとされ、江戸時代後期から伝わる妖怪「アマビエ」の姿を模した練り切りを4月11日、同社直営の5店舗で販売したところ、SNSで話題が広がり、1日200個の販売数が連日完売する人気商品になった。
外側は、ピンク・緑・黄のパステルカラーで彩った白あん、中は小豆のこしあん、目は羊羹(ようかん)を使い、かわいらしい姿の妖怪「アマビエ」をかたどった。
同社営業部長の加藤博英さんは「新型コロナウイルスの終息を願い、当社女性菓子職人の発案から5個のみ手作りして販売したところ、ネット話題になり反響に驚いている。大変な状況の中、当商品が少しでも皆さまの心の癒やしになれば」と話す。
4月13日、妖怪キャラと「祈コロナ終息」のメッセージをプリントしたサブレ「アマビエバージョン」(200円)も同社直営店で発売した。
価格は150円(以上税別)。営業時間は、大町店=9時30分~18時30分など(店舗により異なる)。
耕作や疫病について予言するとして、江戸時代後期から日本に伝わる半人半魚の妖怪「アマビエ」。妖怪の姿を描いた絵を市井の人々に見せるよう役人に伝えたとの伝説があることから、新型コロナウイルスの終息を願う人々が「アマビエ」のイラストを描いてSNSに投稿する動きが3月上旬から見られるほか、厚生労働省も4月7日から、若者の行動自粛を呼び掛ける啓発向けキャラに採用する。