地元で活躍する起業家と若者をつなぐトークイベント「AETa(Akita Entrepreneurs Talk)」が9月18日、スタートアップガレージ(秋田市中通5)で開かれた。
「起業家と次代の若者が直接話し合える場を」と、地元で活躍する会社経営者らをゲストに招いて毎月開くイベント。秋田市が主催し、秋田市地域おこし協力隊の石井宏典さんがプロデュースする。
21回目を数える今回は、医療・福祉分野を中心に人材紹介事業を手掛ける「イノベーション」(八橋本町3)の木村実社長をゲストに迎え、石井さんとの対談や約10人の参加者とのトークを繰り広げた。
それまで勤めていた会社から30代で独立し、現在、42歳の木村さん。創業6年ほどで、登録者数や紹介実績で県内トップシェアを獲得するまでの経緯や、岩手や青森に支店を展開したり、山形支店の立ち上げ準備を進めたりするなど県外にも展開する事業について、収益性重視することや迅速に判断することの重要性など、営業職を中心に自身が多く重ねた転職歴のエピソードを交えるなどし、時折り参加者の笑いを誘いながら持論を展開した。
木村さんは「人材派遣業などとは異なり、紹介業では取引先以上に求職者の立場に立つことが大切。私は誰もが憧れるような会社で働くことはできなかったが、当社の社員が誇れるような会社に成長させることが目標」と話した。