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秋田で「究極のブレンド酒」 利き酒チャンピオンが酒蔵2社の日本酒調合

秋田県内の酒蔵2社のブレンド酒を発表する利き酒師の工藤功一さん(写真中央)、千歳盛酒造の村上雅彦社長(右)、金紋秋田酒造の佐々木孝社長(左) 写真提供:金紋秋田酒造

秋田県内の酒蔵2社のブレンド酒を発表する利き酒師の工藤功一さん(写真中央)、千歳盛酒造の村上雅彦社長(右)、金紋秋田酒造の佐々木孝社長(左) 写真提供:金紋秋田酒造

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 秋田県内の酒蔵2社の日本酒をブレンドした銘柄「KKB(工藤功一ブレンド)チトセザカリ 山吹」が10月17日、発売される。

「KKB(工藤功一ブレンド)チトセザカリ 山吹」

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 同商品を企画したのは、県内外で外食店を多店舗展開するドリームリンク(秋田市山王2)。

 同社子会社の千歳盛酒造(鹿角市)が製造し、中国の品評会などで高い評価を受ける純米吟醸酒「チトセザカリ」の新酒と、フランス・ミシュラン三ツ星レストランでも提供されるなど、近年注目を集める金紋秋田酒造(大仙市)の長期熟成古酒「山吹」をブレンドした。

 「少しのブレンド割合で味わいが変わるため試行錯誤したが、新酒のさわやかな酸味と、古酒の複雑で深みのある味わいを生かすことができた」と、ブレンドを担当した全国きき酒選手権大会で優勝経験を持つ利き酒師の工藤功一さん。

 9月17日に秋田市内で開かれた記者発表会で、千歳盛酒造の村上雅彦社長は「異なる酒蔵の酒をブレンドするのは全国的にも珍しい試みだが、ウイスキーやワインなどの洋酒も時代と共に変化してきた歴史がある。両社の商品から『1+1=3』とでも言うべき商品に仕上がったのでは」と自信を見せる。

 金紋秋田酒造の佐々木孝社長は「日本酒を混ぜることに抵抗を覚えられることもあるが、古来より、深い味わいを追求するため日本酒をブレンドすることは一般的な楽しみ方だった。日本酒の幅広い楽しみを伝えられれば」と話す。

 価格は2,800円(720ミリリットル)。県内外の酒販店などで販売する。500本限定。

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