いぶしたダイコンの漬け物「いぶりがっこ」の乾燥粉末を仕込んだ「うちわ」が、秋田市内で8月3日から開催予定の「秋田竿燈(かんとう)まつり」に合わせて発売された。
独特の風味と食感から、近年、全国的に人気が高まる秋田県地方の伝統的な漬け物「いぶりがっこ」。
「秋田らしさが感じられる新たな土産品を」と、くまがい印刷(秋田市中通6)がいぶりがっこの香りを楽しむことができる「うちわ」を開発した。商品名は「秋田いぶりがっこ団扇(うちわ)」。
香りの元は、加工機を持つ奥羽住宅産業(大町2)の協力を得て粉末加工した「乾燥いぶりがっこ」。うちわの「骨」の間に手作業で仕込む。うちわの表面デザインに輪切りの「いぶりがっこ」をあしらい、樹脂製の骨の色も「いぶりがっこ」をイメージした。
同社の熊谷健司専務は「人工香料ではなく、秋田県産の本物の『いぶりがっこ』のみを使う香りにこだわった。香りを楽しんでいただきながら、いぶりがっこのPRにつながれば」と話す。
価格は400円。香りが抜けにくいよう個包装して販売する。千秋公園売店(千秋公園)、県のアンテナショップ「あきた美彩館」(東京都港区)などで販売するほか、ネット通販にも対応する。