飲食店や酒販店向け酒類展示会「こだわり逸品展示会」が9月13日、秋田県立武道館(秋田市新屋)で開かれた。
秋田県酒類卸(秋田市卸町3)が例年開く同展は13回目。今年は、県内の日本酒の蔵元25社や地ビール醸造所、ワイナリーなどのほか、焼酎や果実酒などを出品する九州や沖縄の蔵元30社など県内外の約120社が、フード類を含め1500点超の商品を出品した。
限定酒を用意する地酒ブースや燗(かん)酒ブースを設けるなどし、各社の担当者は飲食店や酒販店の関係者らに試飲を勧めるなどしながら、熱心に商品を売り込んだ。
ご当地酎ハイの普及に取り組む秋田県発酵工業(湯沢市)の担当者は「県産果実などと自由に組み合わせられる『秋田サワー』は、好みや季節でさまざまな味を作ることができる。飲食店のみならず、家庭でも楽しんで」とオリジナルレシピと合わせてPR。
熟成古酒の新商品などをラインアップする金紋秋田酒造(大仙市)の佐々木孝社長は「国内では吟醸酒が人気だが、ワイン文化のフランスなどヨーロッパでは古酒への評価も高い。日本酒の幅広い楽しみ方を提案できれば」と話す。
秋田県酒類卸の担当者は「今年は酒類のテーマパークをイメージして体験型ブースを多く用意した。ご当地酎ハイなど新たなお酒の楽しみ方も提案できたのでは」と話す。