秋田市の伝統工芸品を絵柄に使った「平成31年用年賀郵便切手」が11月1日、発行される。
江戸時代から約200年間、八橋(やばせ)地区で作り続けられる素朴な土の感触と素朴な色合いが特長の「八橋人形」。2014年に最後の職人が亡くなったが、翌年、市民有志が「八橋人形伝承の会」を立ち上げ、現在も人形制作を続ける。
日本郵政の切手・葉書室の担当者が「雑誌で見かけた八橋人形に一目ぼれ」したことから採用が決まった。
絵柄に採用された「亥(いのしし)」の干支人形は、金色と茶色の2種類。4種類発行する年賀郵便切手のうち、82円切手と寄付金・お年玉付き82円切手の2種類の絵柄に採用する。
同会の担当者は「切手の絵柄に選ばれたと聞いたときは、会員一堂、拍手喝さいした。地元PRの一助になれれば」と話す。
同人形は、高さ5センチ・幅11センチ(1,200円)と高さ4.5センチ・幅9センチ(1,000円)の2つのサイズを販売する。