秋田県内の高校美術教師らがメンバーのワークショップが、初となるグループ展「ずっくexhibition」をアートスペース「ココラボラトリー」(秋田市大町3、TEL 018-866-1559)で開催している。
11人いるメンバーのほとんどが秋田県内の小学校や高校などで美術教員をしているという同グループは、2003年に数人で秋田県生涯学習ボランティア・造形ワークショップを始めたことをきっかけに結成。グループメンバーの多くが公募展への出品などに向けた作品制作を行い、これまで「マナビイ・スタッフArt」という名称で活動してきたが、今回、「頭・体・心をフルに使った造形ワークショップを通じて、図工(ずっく)や美術が、足になじむ『ズック』のように、子どもたちが成長していく上で大切なものになれば」(同展事務局)との思いからグループ名を「ずっく」に変更したという。「自分たちの名称を付け直したことで、活動の方向性を再確認することができた」とも。
同展は、今年の秋田県芸術選奨を受賞した養護学校教諭の大友良江さんやゼロダテアートセンター(ZAC)でも活動する高校教諭の澤田弦吾さんら11人が、それぞれの世界観を深く追求した作品34点を展示する。
秋田公立美術工芸短期大学附属高等学院で木材工芸を担当する同展事務局の岸上恭史さんは「ワークショップはメンバー間に多くの刺激を与えてくれたが、グループ展を開催してより多くの人に作品を見ていただくことは今後の活動の糧になる」とし、「木材の素材感を大切にしながら、作品を見る人に、温かく、柔らかな気持ちになってもらえるような作品づくりを心がけている。展覧会を見て、ワークショップに興味を持ってくれる人が増えるとうれしい。15日に行うパーティーでは、作品やこれまでの活動についてお話ししながら、皆さんと交流ができれば」と話している。
開館時間は11時~20時(最終日15時まで)。交流パーティーは15日(18時~20時)。入場無料。今月16日まで。
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