秋田・寺院向け人形が受注終了へ 型の寿命で「ありがとう小僧さん」

寺院向け人形「ありがとう小僧さん」

寺院向け人形「ありがとう小僧さん」

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 秋田市内の会社が受注販売する寺院向け人形「ありがとう小僧さん」が、12月の受注を最後に販売を終了する。

住職に似せたオーダーメード「ありがとう小僧さん」人形(関連画像)

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 「地域の子どもたちが寺に足を運ぶきっかけに」と、雲巌寺(仙北市)から受けた注文を皮切りに、キャラクター制作などを手掛ける「オレンジヘッド」(秋田市山王5)が2016年2月から受注販売する、高さ60センチほどのFRP製人形。

 これまでに、補陀寺(山内)、観音寺(潟上市)、西法寺(横手市)など秋田県内のほか、大法寺(愛知県)の住職に似せたオーダーメードも含め、東京や岩手など県内外の約40寺院に50体以上を納めた。檀家(だんか)の減少などに悩む寺院が増える中、「人形と一緒に楽しそうに写真を撮る人の姿も見られる」と話す住職もいるなど好評だったが、「型」の寿命により販売終了を決めた。

 同社の今野仁社長は「人形の提案に行った寺院で門前払いされることもあったが、設置された寺院では愛されている様子。よほどまとまった受注を見込めない限り、型を作り直して再開することは難しい。現在の型で制作できる10体ほどで最後にしたい」と話す。

 価格は11万円。問い合わせは同社(TEL 018-853-9818)まで。

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