プロジェクションマッピングショー「秋田幻燈夜(げんとうや)~イマジナル・マッピング・ナイト」が10月18日、新秋田県立美術館(秋田市中通1)で始まった。
美術館壁面が動いているように見える「プロジェクションマッピング」作品
アートによる地域活性化へ向けて官民で取り組む「あきたアートプロジェクト」の一環として企画した同イベント。秋田市のCG制作会社・ゼロニウム(山王6)と仁賀保高校情報メディア科の生徒30人が、あたかも物体が飛び出したり波打ったりして見える3DCG映像や、「秋田」がテーマのドラマ仕立てのCG作品を制作。
仙北市出身の音楽プロデューサー・菅原弘明さんとha-j(ハージェイ)さんが手掛けた音楽に合わせ、プロジェクションマッピングに使うスクリーンとしては東北最大級となる縦9メートル、横50メートルの同美術館外壁に高輝度プロジェクター2機で映し出した。
水が壁面を流れ落ちるように見えるシーンなどで来場者から歓声も上がった。「プロジェクションマッピングを見てみたいと思っていたが、秋田で見られるとは思わなかった。面白いのでまた見たい」と来場した親子連れ。ダンサーや幼児ら市民約50人が映像と音楽に合わせてダンスパフォーマンスも披露した。
開催時間は18時~20時30分。30分おきに計5回上映する。入場無料。20日まで。
3DCGなどの技法で制作した映像を建造物の外壁などにプロジェクターを使って投影する「プロジェクションマッピング」。観覧者の錯覚により、映像が投影された外壁が変形したり、存在しないものがあたかも存在したりするように見えることから、近年、アートの表現手法として注目を集める。