秋田市在住のフラワーコーディネーター・金和子さんの「ナチュラルリース展」が12月6日までアトリオン(秋田市中通2)で開かれ、3日間で700人を超える来場者でにぎわった。
自然素材を使った作品制作に取り組むフラワーコーディネーターの金和子さん
無着色にこだわり、自然乾燥させた「イモガラ」「カヤツリソウ」「ペンペングサ(ナズナ)」などの野草が素材のリースやオブジェを展示販売する同展は今年で20年目。
今年亡くなった父や震災被害者へのレクイエムの思いを込め、「ヤブミョウガ」や「サワフタギ」などを素材に制作したリース作品やホオズキをランプシェードに見立てたオブジェ作品など、身近な自然の美しさを生かした作品約130点を出品した。
「変わらないこと・続けること」と題するリース作品集も出版した金さんは、「津波で被害に遭った地域に芽吹く雑草を見て、あらためて自然の力強さを感じた」とし、「これからも教室や展示会を通じて、身近にある自然の美しさを伝えていくことができれば」と展示会を振り返った。