秋田の「文化財」をアートで自由表現-県立美術館に展示

「アートだからと難しく考えることなく、撮影した写真をパソコンソフトで加工したものでも」と同課学芸主事の糸屋さんが制作した作品「大湯ストーンサークル」

「アートだからと難しく考えることなく、撮影した写真をパソコンソフトで加工したものでも」と同課学芸主事の糸屋さんが制作した作品「大湯ストーンサークル」

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 秋田県文化庁生涯学習課文化財保護室(秋田市山王3、TEL 018-860-5193)は8月28日、「秋田の文化財」を題材にしたアートを公募する企画「ふるさと秋田・文化財活き活き!推進プロジェクト」の作品募集を開始した。

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 募集作品は、「写真」「絵画」「イラスト」などに限らず、「立体造形」「俳句」「エッセイ」「音楽・映像」から「おすすめの文化財見学コース」など表現方法に限定はなく、秋田の「文化財×アート」をイメージしているもの。

 同プロジェクトは、同課が2004年から行ってきた「文化財探訪ツアー」の参加者による「秋田にこういう文化財があるとは知らなかった」などの感想を元にするもので、学芸主事の糸屋和憲さんは「『文化財』を見た人は一様に『すごいなあ』と声にするが、ツアーでは定員などの関係から広く知ってもらうことができず、若い世代へのアプローチも課題として残った」ことから、「文化財への主体的な関わりが必要な『アート』という表現手法を取ることで、文化財や地域の素晴らしさに目を向けてもらいたい」として企画したという。

 糸屋さんは「文化財は私たちの生活の一部でもある。これまでの行政中心ではなく、『地元の文化財のここから見える姿が美しい』『この文化財を多くの人に知ってほしい』など、作品の作り手自身のこだわりや感性を生かした自由な発想の作品を送ってほしい」と話している。

 応募作品は12月1日~2日、「秋田県立美術館」で展示するほか、ポスターなど同庁広報資料などにも活用される。

 作品は、郵送と電子メールのほか、同課へ直接持参でも受け付ける。応募締め切りは11月7日。詳細はサイトから。

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