大館市の活性化を目指すアートプロジェクト「ゼロダテ」のイベント説明会が7月23日、秋田市の「仲小路ビル」(秋田市中通2)で開かれた。
アートイベント「ゼロダテ」について説明する石山拓真さん(関連画像)
「アートの視点から大館の活性を図ろう」と大館出身で東京芸術大学准教授の中村政人さんら美術・芸術関係者らが中心となり、2007年に立ち上げたアートプロジェクト「ゼロダテ」。これまで、廃業した百貨店や映画館、廃校などを活用しながら地元の活性化活動などに取り組んできた。
「きりたんぽや曲げわっぱ、秋田犬のハチ公など、ステレオタイプではない大館の地域資源にスポットライトを当てよう」と、5回目を数える今年のテーマは「もうひとつの大館」。大館駅前の商店街などで現代美術家の日比野克彦さんがライブペインティングを披露したり、劇作家の平田オリザさんらをゲストに迎えたワークショップや講演会を開いたりするなど多彩なイベントを予定する。地元の「矢立温泉赤湯」を会場に「宿泊付き」の音楽イベントも開く。
秋田市内で開かれたイベント説明会には、秋田公立美術工芸短期大学の学生や秋田市在住のアート関係者ら10人ほどが参加。同プロジェクトの石山拓真さんが、イベントの特徴や見どころについてプロジェクターを使いながら紹介した。
石山さんは「かつては湯治場として栄えた温泉施設で音楽ライブも開くなど、行政や一般企業では取り組みにくい題材も扱う。足を運んでくれた皆さんに感動いただけるイベントを目指して準備を進めているので、期待いただければ」と来場を呼び掛ける。
イベントは8月12日~20日、大館市内各所で開く。詳細はホームページで確認できる。