秋田市のアートスペース「ココラボラトリー」(秋田市大町3、TEL 018-866-1559)で4月28日、開設5周年を記念した企画展「ZINE-lab(ジンラボ)」が始まった。
簡易マガジン「ZINE(ジン)」を49点展示する「ZINE-lab」展
主にクリエーターやフォトグラファーがコピー機やステープラを使って手作りする簡易マガジン「ZINE(ジン)」。同アートスペースが5月3日に開設5周年を迎えることを記念して、「A5サイズであること」「価格を付けて販売すること」などを条件に、地元のアーティストやクリエーターから出展作品を募集したところ、49組がこれに応じた。
写真を中心に構成したり、DVDを添付したりするなど、地元クリエーターらが思い思いのアイデアを込めた個性豊かな「ZINE」49点が並ぶ会場は、「書店をイメージしてレイアウトした」(スタッフの佐々木陽子さん)。価格は数百円から1万円を超えるものまで幅広い。「会場には来場者が自由に書くことができるノートを用意した。これが50点目のZINE」とも。
同アートスペース代表の笹尾千草さんは「人の活動を視覚化するという視点から当所を運営してきた。ささやかでもコツコツ積み重ねることこそ大切」とし、「当所の活動もブログやツイッターなどインターネットの恩恵にあずかっているが、地元ではまだまだ伝えられていない領域も少なくない。ZINEのように手に取ることができる媒体を通じて、参加者と来場者との新たな交流を促す意味も大きいのでは」と話す。
開催時間は11時~20時。入場無料。5月9日まで。