「貧乏大学院生」社長の黒岩将さん、秋田で自著PR-1万部突破も印税前借り

理系学生らしく白衣を身にまとって自著をPRする黒岩将さん。秋田市の加賀谷書店で

理系学生らしく白衣を身にまとって自著をPRする黒岩将さん。秋田市の加賀谷書店で

  • 0

  •  

 奈良の大学院生でIT関連会社を経営する黒岩将さんが9月8日、自著「出稼げば大富豪-貧乏博士課程の目指せ!金持ち修業日記」(KKロングセラーズ)のゲリラキャンペーンを秋田市内の書店で行った。

「出稼げば大富豪」著者の黒岩将さん、「ジュンク堂書店」で自著を発見して喜ぶ

[広告]

 奈良先端科学技術大学院大学(奈良県生駒市)の博士課程に在籍する傍ら、昨年5月にITベンチャー企業「ホープフル・モンスター」(奈良県生駒市)を設立した黒岩さん。同年10月、婚活プログラムを開発してメディアに取り上げられるなど話題となったが収益に結びつくまでには至らず、年商29万円の「貧乏大学院生」社長となった。

 その後、黒岩さんは、知人の紹介で出会ったバリ島屈指の日本人資産家の「人を豊かにすることと、自分の成功はイコール」との理念に感銘を受け、「兄貴」と呼んで弟子入り。「兄貴」の日常生活などから学んだ24の成功理論をまとめた同書を6月に出版した。

 同書はバリ島ツアーのPRにもなると大手旅行代理店の協賛も得るなどし、理系大学院生らしく白衣をまとって全国の書店を回るキャンペーンを始めた。これまでに回った書店は約250店。販売冊数も発売3カ月で1万部を突破するなどおおむね好調だが、「印税の前借りをして頑張っているので、やはり貧乏(笑)」(黒岩さん)だという。

 秋田市内の書店数店を回った黒岩さん。うち1店が同書を扱っていたことなどから担当者に歓待を受けてホッと胸をなで下ろす一幕も。JR秋田駅前の路上では、「秋田では僕の姿を見た女子高生が笑ってくれる。東京では見られない現象」(同)などと分析しながら自著をPRした。

 黒岩さんは「ある会社の社長が社員に読ませたいと数十冊をまとめ買いしてくれたり、バリ島に旅行してくれたり、これほど読者に応援されるとは思わなかった」と、これまでのキャンペーンを振り返る。

 同書は全350ページで、価格は1,680円。

 10月1日には、同書続編の刊行も予定する。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース