秋田の工芸店でHIV支援企画展-地元クリエーターが「チャリティーベア」出品

秋田のクリエーター15組が製作したHIV支援NPOバーンロムサイの「チャリティーベア」

秋田のクリエーター15組が製作したHIV支援NPOバーンロムサイの「チャリティーベア」

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 小松クラフトスペース(秋田市中通4、TEL 018-837-1118)は8月17日~29日、タイのHIV感染孤児支援を目的とするチャリティー展「バーンロムサイ展」を開催する。

装飾前のバーンロムサイ「チャリティーベア」

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 タイ・チェンマイを拠点に活動するNPO「バーンロムサイ」は1999年、両親をエイズで亡くし自分たちもHIVに感染した孤児を支援するために名取美和さんが立ち上げた福祉施設。HIVに感染したため皮膚が弱くなった子ども向けに同NPOが製造するガーゼや綿麻混紡素材を使った衣類や雑貨類は、製品完成度の高さから、有名セレクトショップも取り扱うまでになった。

 中でも人気なのは、同NPOが運営する縫製工場から出た端切れで作る体長10センチほどのクマのぬいぐるみ「チャリティーベア」(1,000円)。収益金を孤児の自立支援活動などに充てることを目的に、通常、HIV感染を理由に就職困難になっているタイ人が縫製などを行い、NPOスタッフがビーズなどで装飾して仕上げる。

 昨年12月、装飾前の同製品をクリエーターらがユニークなデザインに仕上げた「チャリティーベア」展示会が東京で開催された。「地元でもできないか」と考えた潟上市の三浦泉さんが、秋田で同NPOの企画展を手掛ける小松和彦さんに相談。4月に小松さんがチェンマイに渡った際、名取さんに企画を持ちかけたところ快諾を得たことから実現した。

 同企画に賛同する地元のクリエーター15組が、ペイントしたりビーズやフェルトで装飾したりした「チャリティーベア」をそれぞれ2~3個ずつ製作した。

 小松さんは「チャリティーを単なるチャリティーとして終わらせるのではなく、皆さんが楽しみながら主体的にかかわることで、チャリティーの意義が高まる」とし、「当日の天気が良ければ、店舗前に陳列することも検討している。地元クリエーターがデザインしたチャリティーベアを見てもらえれば」と来場を呼び掛ける。

 地元クリエーターがデザインした「チャリティーベア」の展示は21日~23日に行う。

 開催時間は10時~18時。

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