秋田県国際交流協会(秋田市旭北栄町)は7月19日、秋田のご当地ヒーロー「超神ネイガー」の生みの親である海老名保さんを講師に招いた市民団体向け講演会「市民団体バックアップセミナー」を開催した。
講演会は、国際交流と地域振興の観点から、協会に加盟する民間団体の相互交流などを目的に同協会が年に1度開催しているもの。今年は、「秋田の民間団体メンバーの高齢化も進む中、若者たちが自ら飛び込んでいく『超神ネイガー』の団体としての魅力を知りたい」(協会担当者)と、同プロジェクトの海老名さんを講師に招き、「秋田発自給ヒーローができるまで!」と題して開催。民間団体関係者ら約50人は、海老名さんの話に真剣な面持ちで耳を傾けた。
海老名さんは「全国区の特撮ヒーローがテレビなどのメディアを通じて人気を獲得するのに対して、ご当地ヒーローは地域住民との触れ合いの質と量を重視することが大切」と、地方で事業を成功させるための戦略を公開したほか、組織運営については、自身が経営するトレーニングジムを例に「やみくもにトレーニングしても効果は出にくい」とし、「組織運営も『行き当たりばったり』にならないよう、事業の段階を春夏秋冬のような『サイクル』でとらえるようにしている。事業の開始を春ではなく冬として設定することで、しっかりした準備期間を設けることが重要」とも。
講演の最後には、「ネイガーショーの観客の反応について、秋田県内で地域差はあるか」「ボランティアとビジネスの両立について」など参加者の質疑に海老名さんが応じた。その後、参加した民間団体が交流を深めた。