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秋田に「一箱本棚」設ける古書店 図書館司書が市民市場で独立開業

レンタルスペース「一箱本棚」を設ける古書店「程々(ほどほど)」を開業した大石美和子さん

レンタルスペース「一箱本棚」を設ける古書店「程々(ほどほど)」を開業した大石美和子さん

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 古書店「程々(ほどほど)」が8月1日、秋田市民市場(秋田市中通4)内に開店した。

「一箱本棚」を設ける「程々」店内

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 「フラリと立ち寄れて、ほど良い距離感で人とつながることができる地域の居場所」をコンセプトに、秋田市在住の大石美和子さんが独立開業した。約6坪の店内で、大石さんがセレクトした古書を中心に新刊も販売する。読書用カウンター3席も設ける。

 「誰でも好きなモノやコトの発信を通して、人とつながることができるように」と、市民が古本などを展示販売することができるディスプレースペース「一箱本棚」を60人分ほど設け、希望者に有料で貸し出す。8月4日現在、古本のほか、工芸品、食器類、レコードなどを販売する24人が利用する。一箱本棚のサイズは、幅27センチ・高さ34センチ・奥行き30センチ。1カ月のレンタル料は2,100円(書籍以外の物販を伴う場合は3,400円)。

 26年間勤めた秋田市内の図書館を3月に退職して同店を開業した大石さん。「家族の在宅介護の経験を通して、社会に居場所を必要とする人がたくさんいるのではと感じたこと」から一箱本棚を設けたという。

 「皆さんとシェア型の店づくりを目指したい。市場に買い物で来たついでに、フラリと立ち寄ってもらえれば」と来店を呼びかける。「好きな本やグッズを並べて紹介できる一箱本棚は、皆さんの『推し活』にも利用できる」とも。

 営業時間は9時~17時。日曜定休。

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