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秋田で「刺し子」作品展 名人の作品や映画衣装など100点

秋田駅前のギャラリー「小松クラフトスペース」(秋田市中通4)で開催中の「刺し子」作品展

秋田駅前のギャラリー「小松クラフトスペース」(秋田市中通4)で開催中の「刺し子」作品展

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 伝統的な刺しゅう技法「刺し子」の作品展「良き布と暮らす 東北の刺し子展」が現在、秋田駅前のギャラリー「小松クラフトスペース」(秋田市中通4、TEL 018-837-1118)で開かれている。

「南部菱刺し」の前垂れ

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 布の補強や保温などを目的に、雪国で広まった刺しゅうの伝統技法「刺し子」。「津軽こぎん刺し」「南部菱刺し」(以上、青森県)、「庄内刺し子」(山形県)が「日本三大刺し子」として知られる。

 青森県出身で刺し子の名人作家として知られる故・川村芳枝さんの刺し子作品を中心に、刺し子を全国に知らしめたことで知られる由利本荘市出身の故・吉田英子さんの作品や、明治期から昭和初期にかけて作られた刺し子、同様の手法で作られた海外の刺しゅう作品など約100点を展示する。川村さんが、黒澤明監督の映画「夢」(1990年)の衣装用に手がけた南部菱刺しの「前垂れ」も展示する。

 同店先代店主の小松正雄さんは「民衆の工芸が芸術まで高められた作品を多く集めた。故人による希少な作品が多い。布の素材や伝統模様を見比べながら、雪国から生まれたシンプルで美しい技の鑑賞を楽しんでもらえれば」と来店を呼びかける。

 営業時間は10時~18時(5月3日~6日は11時~16時)。会期中は無休。5月6日まで。

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