
秋田市在住の作家5人の作品展「空想歴史物語 お~い! 松倉くん」が2月22日、旧松倉家住宅(秋田市旭南2)で始まった。
「空想歴史物語 お~い! 松倉くん」展を開く秋田市旧松倉家の米蔵
江戸から明治期にかけて建てられた秋田県指定有形文化財の町家を会場に開く同展。松倉家に伝わる歴史や家族のエピソード、住宅や家財、所蔵品などから想像する架空のキャラ「松倉くん」を表現した作品7点を、同施設米蔵などに展示。併せて、食器や書物、生活雑貨類など松倉家ゆかりの物品も特別公開する。
イラストレーターの阿部希未さんは、同住宅を男児キャラに擬人化したイラスト作品を、biasさんは住宅に備えられた掛け時計にまつわる逸話をモチーフにしたイラスト作品を出品。コピーライターのomioさんは「住宅が一人語りする物語」を創作した。人形作家の真坂歩さんは切妻屋根の2階座敷を想像したイラストを、秋田市地域おこし協力隊のかなたさんは「松倉くんが現代で商いをするなら」をイメージした風呂敷を、それぞれデザインした。
「『旧松倉家住宅』に焦点を当てた、当施設では初めての作品展。松倉家の魅力を作家の視点から感じてもらえれば」と同施設スタッフの平元美沙緒さん。同展フライヤーなどに使うキャラクターデザインを担当した阿部さんは「展示会場となる住宅自体が素晴らしい。作品と併せて楽しんでもらえれば」と話す。
同展を企画したギャラリー「ココラボラトリー」(大町3)運営の後藤仁さんは「来場者の皆さんにも、自分なりの松倉くんを想像してもらえれば。会場に来たら『お~い!松倉くん』と呼んでみて」と来場を呼びかける。
開館時間は9時~16時30分。火曜休館。入館無料。3月2日まで。
今月23日には、出展作家の作品や松倉家主人のエピソードからイメージした焼き菓子の販売、ギャラリートークなどを行う。開催時間は13時30分~。