4月から放送予定の連続テレビドラマ「サヨナラ、きりたんぽ」(テレビ朝日系列)のタイトルが、秋田県民の苦情を受ける形で変更されることが3月8日、分かった。秋田県庁が明らかにした。
アイドルグループ「AKB48」メンバーの渡辺麻友さんがヒロイン役を演じ、問題ある男性らの下腹部を切断するなどして成敗していくという、秋元康さん原作のラブコメディー。
今月4日、ドラマのタイトルがネットに掲載されたところ、「男性器を想起させる意図で『きりたんぽ』が使われているのでは」と、秋田県民を中心にSNSなどで不快感を表す声が多く上がった。
猟奇事件「阿部定事件」をモチーフにしながら、秋田県地方の郷土料理「きりたんぽ」に関連付けているとの県民から寄せられた意見を受ける形で同7日、秋田県観光戦略課あきたびじょん室が同局へタイトルの変更を口頭で申し入れ、同局からタイトルの見直しを取り付けた。
秋田経済新聞が8日、対面とインターネットで行ったアンケート調査では、タイトルに問題があると答えた回答者は約85%(106人)、問題ないと答えた回答者は約15%(19人)だった。
「ばかにされているような印象を受けた」「食べ物と性器を結び付けるのは問題」などの意見が寄せられたほか、「SNSで炎上させることを通じて、ネットニュースやテレビ報道につなげた宣伝なのでは」との声も聞かれた。