車両100台で路面凍結地点を検知-「秋田つるつる路面ナビゲーター」

濡れているように見える路面。実際は凍っていることも多い(秋田市内)

濡れているように見える路面。実際は凍っていることも多い(秋田市内)

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 昨年12月下旬から運用実験中の「路面凍結地点」情報をインターネット配信するプロジェクト「秋田つるつる路面ナビゲーター」は毎日、秋田市内の路面「つるつる」状況をリアルタイムで表示している。

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 同プロジェクトは路面が凍結する冬季の安全運転支援を目的に、国土交通省、秋田市、秋田大学のほか、秋田県ハイヤー協会などの民間16社が産官学共同で行っている社会実験。1回目は2006年12月~2007年3月、秋田市を走行する13台の実験車両でデータ収集を行った。その際、記録的な暖冬に見舞われたことや実験車両数が少なかったため十分なデータを収集できなかったなどの課題もあったことから、今冬は車両を大幅に増やし、タクシーなど100台規模の実験を行っている。

 路面状況の把握については以前から行われていたが、従来は固定式の路面センサーの使用が中心だったため、検知地点が限られるなどの課題があった。同プロジェクトでは、走行車両に搭載した機材によるデータ収集を行うなど、「凍結路面地点の検知手法として世界初の試み」(事務局)を行うほか、実験車両にライブカメラを搭載してスリップ時の映像も記録する。

 実験車両からの路面凍結情報は、ホームページ上に表示する「グーグルマップ」にリアルタムで配信され、誰でも路面凍結地点を把握でき、過去日付の情報も確認できる。

 秋田大学土木環境工学科で交通工学を研究する浜岡秀勝さんは「その日の天候によるが、多い日は50件以上のデータが得られ、サイトへのアクセスも暖冬だった前回の実験時より数倍に増えている。3月31日まで実験を行い、データの集計結果を公表する予定」と話している。

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