グラフィックデザインとウェブデザインがテーマのセミナー「KAMI/WEB(カミ・ウェブ)」が9月4日、秋田市にぎわい交流館AU(秋田市中通1)で開かれた。
印刷物とウェブサイトにおけるデザイン制作上の違いについて、制作者の相互理解を助けることなどを目的に、「秋田中年会議所」(川尻御休町)が地元デザイン事務所やウェブ制作会社など7社の協力を得て企画した。
デザイン事務所経営者やフリーランスのグラフィックデザイナーら60人以上が参加して開かれた当日。「ツバサ」(山王6)を経営する佐藤敬さんは、制作目的を明確にすることの重要性などについて説明。「シービジョンズ」(中通6)の東海林諭宣さんと木村俊太さんは自社の制作現場について、秋田中年会議所でITコンサルタントを務める小林秀樹さんとトーク形式で披露した。
「トラパンツ」(川尻御休町)の関根拓郎さんは、グラフィックデザイナーとウェブ制作者とのデータの受け渡しの注意点などを解説。全ての制作業務を一人で行うという「ピー・エイチ」(男鹿市)の船木一さんは、独自の制作プロセスについて会場の笑いを誘いながら紹介した。
秋田中年会議所の長谷川敦さんは「IT分野では近年、地元と首都圏の会社との技術的格差はほとんどないまでに成長した。若年者層の雇用にもつなげやすい業界なので、皆さんには地元の制作会社を利用いただければ」と締めくくった。