能代市在住の大学教員・熊谷大輔さんらが「福祉」をテーマに立ち上げたグループの活動が広がりを見せている。
福祉専門学校を卒業後、介護施設に勤務した経験などを生かし、「秋田から福祉革新」をスローガンに昨年10月、友人ら5人と「Fukushi Innovation From Akita(FIFA)」を立ち上げた熊谷さん。
「身近に障がい者がいるなど一部の人しか参加しない」という福祉関連の取り組みに対する世間の印象を変えようと、市民参加型イベントを3月に初めて開催。その後、福祉を軸にしながら、「音楽」「若者」「美容」などのテーマを設け、秋田市内の飲食店などを会場に開いたイベントはこれまでに5回。趣旨に賛同するメンバーは18人、イベントの参加者も40人前後が集まるまでになった。
「トークセッションやグループワークを通じた創造性ある会になるよう工夫している。美容がテーマのイベントをきっかけにファッションショーの開催も決まった」と熊谷さん。「高齢化が進む秋田は福祉の先進地域になる可能性もある。福祉における『秋田モデル』として、地域に福祉の輪を広げていくことができれば」と意気込みを見せる。
次回イベントの詳細はフェイスブックなどで告知する。