秋田県のPR季刊紙「のんびり」連動展示会「寒展-秋田の寒天コレクション展」が8月7日、アートスペース・ココラボラトリー(秋田市大町3)で始まった。
県内の風物や人物の紹介を通じて地域の魅力を全国にPRすることを目的に昨年8月、県の広報活動の一環として創刊した季刊誌「のんびり」。先月発行の5号で特集した「寒天」料理と連動し、実際のメニューをディスプレーする展示会を企画した。
県内では家庭ごとに異なるレシピで菓子代わりや総菜として広く親しまれてきた寒天料理。同誌の取材に協力した美郷町在住の照井律さんがレシピを提供し、卵や枝豆などを入れた寒天料理や、イチゴ味や食パン入りココア味などのスイーツ風寒天など実際のメニュー20種を展示するほか、メニューごとに撮影したグラビア写真やレシピを掲載したパネルも展示。
取材を通じ、「日持ちしない寒天メニューを土産品にできないか」と同誌編集部で検討する中、寒天と地元の水を使いアイスキャンデーにすることと定義した「アイス寒天」も考案。10日、同所で試作品の発表会も行う。寒天料理のビギナーが対象の料理教室も旭北コミュニティーセンター調理室(大町4)で開く。照井さんが講師を務める。
同誌編集部の担当者は「取材過程で寒天料理の奥深さを知った。若い世代にも地元の食文化を伝承するきっかけづくりになれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は11時~19時(最終日は17時まで)。アイス寒天の発表会は、10日=13時30分~14時30分。入場無料。寒天教室は11日=13時30分~15時30分。参加費1,500円。問い合わせは、あきたびじょん企画室のんびり編集部(TEL 018-816-0610)まで。8月11日まで。