「萌(も)え」をキーワードに地域キャラクターで観光PR力などを競う「Moe1グランプリ」が10月13日・14日、ベルサール秋葉原(東京都千代田区)で開かれ、秋田県勢が部門優勝を果たすなど健闘を見せた。
「萌え」をキーワードに地域振興に取り組む11都県の約20団体が参加し、2万人以上が来場して開かれたイベント当日。「観光」「土産」「キャラクター」の3部門を設け、観光庁職員や地域商品開発担当者、アニメなどの有識者ら6人を審査員に招き、一般投票も受け付けて「地域振興力」を審査した。
秋田県内からは3団体が参加。審査の結果、イラストレーターの西又葵さんがデザインを手掛けた米袋などを出品した「うご農業協同組合」(羽後町)が、先行事例としての成果や地域貢献性などを評価され、土産部門で優勝を果たした。
サブカルイベントなどを手掛ける「大町ギルド」(秋田市大町)と県産米の販売などを手掛ける「北東北へっちょ共和国」(鹿角市)も同部門で審査員特別賞を受賞したほか、一般投票で順位を決める「キャラクター部門」では、鹿角市の「みのりん」と「ナナ」がそれぞれ2位と10位、米袋にも使われた羽後町の「美少女こまち」が4位に入賞するなど観光部門を除く各部門で秋田県勢の取り組みが高く評価された。
イベントを担当する内田研一さんは「単にキャラクターを活用しているというだけではなく、羽後町の取り組みなどは地域全体の活性に果たす役割が高く評価された」と分析する。「来年も開催予定だが、地方大会を望む声も寄せられている。地域振興を図りながら、広くビジネス交流にもつなげられれば」とも。