ネット通販事業などを手掛けるノリット・ジャポン(秋田市山王5、TEL 018-874-7547)は8月8日、県産農産物の生産者直売所と連携した野菜のパッケージ商品の通信販売を始めた。
生産者直売所で販売しきれなかったり、コスト面からあえて収穫されなかったりする野菜などの農産物が多いことから、一定の販売条件を設けることで定額販売する試み。ホスティングやECサイト「旬・直・おすすめ便」の運営などを手掛ける東京都内の会社と提携して行う。
商品は、「セット内容や発送日時の細かな指定ができない」など、生産者や直売所の事情による販売条件を設ける一方、山菜やキノコ類、地鶏の鶏卵など首都圏では購入しにくい農産物などの季節ごとの組み合わせや、価格を低額に抑えるなどして付加価値を高める。
生産者直売所「陽気な母さんの店」(大館市)と「道の駅てんのう食菜館くらら」(潟上市)の2店が同社を通じて販売するほか、北海道と福島の生産者も参加する。同社の菅原久典社長は「首都圏の企業と連携することで販売体制が整った。農産物だけではなく、生産者の思いも全国の皆さんに届けられれば」と意気込みを見せる。
「直売所ごとにセット内容はお任せいただくが、好みなどの要望にはなるべく応えたい。旬の新鮮な野菜と首都圏では手に入りにくい地方ならではの商品の『仕送り』を受ける感覚を楽しんでもらえるのでは」と、同システムを提供するネオシード(東京都千代田区)の担当者。
価格は4,000円(送料込み)。