秋田市共催で秋田セミナー初開催!
提供:Rethink Creator PROJECT 制作:秋田経済新聞編集部
クリエイターの地産地消や育成を目指すワークショップ形式のセミナー「Rethink Creator PROJECT」が9月21日、秋田市文化会館(秋田市山王7)で開かれました。
この作品は、新・秋田県立美術館(秋田市中通1)の開館に伴い閉館し、来秋、秋田市文化創造交流館(仮称)として開館予定の旧・秋田県立美術館を裏手から撮影した写真に、セミナー参加者がコピーを付けたものです。プロのクリエイターや観光・行政の関係者では思いつきにくい、市民ならではの発想から生まれた作品です。このコピーはどのようにして生まれたのでしょう。
「Rethink Creator PROJECT」は、クリエイターの育成や仕事のマッチングを通じた新たな働き方を提案するクリエイターズマッチ(東京都渋谷区)が、「地域の魅力を地元で発見・発信すること」を目的に全国各地で取り組むプロジェクト。「JT Rethink PROJECT」を展開する「JT」(港区)と連携し、「Rethink=視点を変えて考える」「Create=考えを形にして伝える」ができる人材を生み出していこうと、セミナーやコンテストなどを展開しています。
2018(平成30)年8月にスタートしたプロジェクトの登録者数は4400人超(9月30日現在)。2019年度は、前年の9カ所から大幅に開催地を増やし、10月までに全国26カ所で開催予定です。
「戦う秋田名物」をキャッチコピーに2004(平成16)年から活躍するご当地ヒーロー「超神ネイガー」のデザイン原案やテーマソングの作詞などを手掛けた秋田市在住の高橋大(だい)さんをゲスト講師に招き、秋田市内で初めて開いたセミナーは、秋田市が共催。クリエイターを目指す人やデザインに関心がある人など、市内外から約50人が参加しました。
メイン講師は、クリエイターズマッチのデザイナー・羽室吉隆さん。
ゲスト講師は、15年以上に渡り地元の魅力を見つめ、発信の仕方を考え続けてきた「超神ネイガー」共同原作者の高橋さんです。
地元の伝統行事や市民に愛される飲食、まちなかの見慣れた風景…。「Rethink講座」では、身近な日常を「Rethink=視点を変えて考える」ための3つのポイントを解説し、「伝えたい相手を具体的にイメージすること」の大切さを強調しました。
1.INSIGHT=内側を見る
2.FILTER=属性を見る
3.CAPTA=印象を見る
「Rethink講座」に続いて行われたワークショップで参加者は、お題の写真に沿って「CAPTA=印象を見る」について考えました。お題は、以下、秋田市内で撮影された6点です。「土崎駅の駅そば」「星辻神社のだるま祭り」「旧秋田県立美術館」「ももさだカエル像」「地元で人気の持ち帰り弁当」「秋田駅前で信号待ち中の超神ネイガー」。
その後、参加者は6つのグループに分かれ、ディスカッションしたり、講師からヒントを得たりしながら、写真に付けるコピーやフォントの種類などを決めていきます。
グループの代表者が、グループごとに決めたコピー案と発想の過程などを発表。羽室さんが参加者の意図を汲みながら、写真にコピーを配置していきます。
作業の様子は、リアルタイムでプロジェクターに投影。文字のレイアウトやサイズなどを的確に決めながら作品に仕上げていく羽室さんの手際に、参加者は感心しきりの様子。
駅利用者のみならず、地元住民が飲み会のシメにも利用する土崎駅舎内「駅そば」。駅そばながら、天ぷらそばには海老天が2本も付きます。「酔っているので2本に見えるだけなのかもしれない」と付けられたコピーは、秋田の方言で店主との会話調に。同意を意味する秋田の方言「『んだ』の意味を初めて知った」と話す兵庫県出身の羽室さんに、会場からは笑いも。強いインパクトの作品に仕上がりました。
前年に持ち帰った「だるま」を納め、翌年に新たな「だるま」を持ち帰る神社の例祭「星辻神社だるま祭り」。前年のだるまを納める神社脇のスペースを撮影した写真には「幸運 出し尽くしました」のコピーが。やり切った達成感や少しの切なさがだるまの目から伝わってくるようで、思わず足を運びたくなります。
「美術館としての役割を終えた建物を擬人化して見つめるメッセージで、写真が生きてくる」(羽室さん)。カエル像のコピーに高橋さんは「寒空に裸で建つカエルと温泉の対比が楽しい」。唐揚げ弁当のコピーに羽室さんは「伝えたい身近な人をイメージするからこそ生まれた優しい印象」と講評。「人気(ひとけ)のない駅前も、ヒーローが暇になるほど平和だと感じられる」(参加者)など、講師の検証を加えながら作品を完成させました。
クリエイターズマッチ・羽室吉隆さん
「デザイン」というと敷居が高いことのように感じられるかもしれませんが、地元の人が地元のことを考えてデザインし、発信することが大切。地元の人だけが、地域の困りごとを強く指摘することもできる。地元から全国に発信できる人を増やしたい。
ほかの地域より多い50人ほどの皆さんに参加いただいた秋田セミナーは、ものの見方や考え方が柔らかい人が多かった。豊かな発想の素晴らしい作品が出来上がったのでは。
日本たばこ産業(JT)・黒髪祥さん
JTはたばこを吸う人のための企業だと思われがちだが、「吸わない人のため」に何ができるのかをテーマに取り組んでいるのが「JT Rethink PROJECT」。たばこを切り離して考えるとき、当たり前だと思っていることを「視点を変える=リシンクする」という発想と、それを実際に形にしているクリエイターズマッチと意気投合したことで「Rethink Creator PROJECT」が実現した。
普段は当たり前だと思っていて、気付けないでいることがたくさんあるはず。身近な事柄から何かを発見し、クリエイティブの力で形にしながら地元を魅力的に発信していく。そんなわくわくする体験をこのセミナーを通してして体験してもらいたいです。
Rethink Creator PROJECTではセミナーで学んだことを生かす場として「Rethink Creative Contest」を年に3回開催。コンテストは、今回のセミナー同様に写真にキャッチコピーを配置して応募するもので誰でも参加でき、デザインテクニックではなく発想やアイデアが重視されるものです。「Rethink Creator賞」と「JT Rethink賞」の2部門が用意されています。
セミナーを受講していない人も出品することができます。「Rethink Creator PROJECT」のウェブサイトでは、作品作りに役立つ動画が無料で公開されています。作品作りの参考に。
今後のセミナー開催日程について
仙台セミナー
【定員】30名
【日時】10/5(土)14:00~16:30
【会場】デジタルハリウッドSTUDIO仙台
【住所】宮城県仙台市青葉区中央一丁目3番1号 AER 26階
高松セミナー
【定員】50名
【日時】10/13(日)14:00~16:30
【会場】香川産業頭脳化センター 2階一般研修室
【住所】香川県高松市林町2217-15
日向セミナー
【定員】30名
【日時】10/20(日)13:30~16:00
【会場】ひむか-Biz
【住所】宮崎県日向市鶴町2丁目7−13 ITセンター 1F