広告企画

比内地鶏なら「あじしょう」 比内地鶏ブランドを守り35年

提供:有限会社秋田味商 制作:秋田経済新聞編集部

  • 3

  •  

日本三大美味鶏の一つに数えられる「比内地鶏」。きりたんぽ鍋や親子丼、焼き鳥などで食べられることの多い食材ですが、近年、積極的な商品開発に取り組む会社があります。比内地鶏を食材に使う家庭調理向け商品を製造・販売する秋田県潟上市の「秋田味商(あじしょう)」。7月の創業35周年目へ向けたリブランディング事業に取り組む工藤真史社長に話を聞きました。

比内地鶏の価値を守り、伝える

―事業内容とリブランディング事業について教えてください

当社は、きりたんぽ鍋と比内地鶏の本場として知られる大館市出身の父・工藤裕が、1991(平成3)年、「本場のきりたんぽ鍋を全国へ」との思いを持って「きりたんぽ鍋セット」を製造・販売する問屋として創業しました。現在では、比内地鶏を食材に使う食品の製造・販売を主力に、鹿角市産「かづの牛」や「稲庭うどん」「じゅんさい」など、秋田の特産品も広く扱っています。私が、2013(平成25)年に父から事業を継承して12年になります。当社を取り巻く環境を振り返ると、故人となった父の時代から、さまざまな変化がありました。高級食材としての比内地鶏の認知が全国的に高まる一方、20年ほど前には、取引業者による詐欺・偽装による被害を被ったこともありました。その後、業界や行政機関が連携し、秋田の食文化を守るために「秋田県比内地鶏ブランド認証推進協議会」を立ち上げるなどしてブランドの信頼回復に努めてきました。当社は、創業35周年へ向け、企業理念やロゴマークを刷新するなどのリブランディング事業にも取り組んでいます。

創業35周年へ向けて刷新した「秋田味商」のロゴマーク

高級地鶏「比内地鶏」とは

―比内地鶏の魅力を教えてください

弾力ある肉質と味の濃さが特長のモモ肉、しっとりした食感とキメ細かさのあるムネ肉、脂身のバターのような深い香りと甘味、鶏皮の素晴らしい食感は、ほかの鶏では味わえません。さらに、比内地鶏は出汁がおいしいんですよ。鶏ガラから出る深い旨みがありながらスッキリとした出汁も比内地鶏ならでは。魅力を上げればキリがありませんね(笑)。

―比内地鶏が本当に好きなんですね(笑)

数えられないほど食べてきた比内地鶏ですが、今でも食べるたびに魅了されます。ただ、一般的なブロイラーと比較して、価格は4~5倍と高価な食材です。もちろん、国内屈指の高級地鶏であることには理由があります。

高級食材である比内地鶏の価値を守るため、秋田県は「比内地鶏認証制度」を設けています。食用に適する血統を守るために、国の基準(特定JAS)よりも厳しく定めた生産・管理基準があります。また、日本三大地鶏の中で最も長い飼育日数が定められた飼育期間の基準もあります。さらには、施設の平地に放す「平飼い」での飼育方法の基準、そして、飼育密度の基準の4つの基準があります。「地鶏」と呼ばれるためには、1平方メートル当たり5羽以下の飼育密度を保たなければならないとの国の基準があり、この点は県の基準も同様なのですが、生産地の大館市比内町の農場では、より厳しく4羽以下との基準を設けて飼育してるんですよ。

秋田県の「比内地鶏認証制度」が定める基準の下で飼育される比内地鶏

このような厳しい基準を設け、比内地鶏を大切に育てていることが高価になる理由の一つです。当社は、秋田県から「秋田県比内地鶏ブランド認証工場」に認定されています。また、比内地鶏の年間取扱量や取り扱い年数の厳しい基準をクリアした店として「特別登録店」にも認定されています。

「秋田県比内地鶏ブランド認証推進協議会」の特別登録店の銘板

比内地鶏の食べ方の提案で価値を訴求

―さまざまな商品を展開していますね

当社最初の商品は「きりたんぽ鍋セット」でした。「米どころ」と称される秋田の米で作るきりたんぽと比内地鶏の肉から出汁までの全てを味わうことができるきりたんぽ鍋は、文字通り秋田が詰まった最高の郷土料理です。当社では、野菜類などの食材をセットにした商品のほか、冷凍保存できる野菜のないセットの販売もしています。現在も、冬季を中心に全国から多くの注文をいただく定番商品です。

秋田味商が販売する「きりたんぽ鍋セット(野菜付き)」

私自身は、誰よりも比内地鶏のおいしさを知る者と自負していますので、おいしい食べ方の提案を通じて比内地鶏の魅力を伝えることが当社の使命と考えています。焼き物や鍋で楽しめる精肉だけではなく、家庭でも比内地鶏の出汁を堪能できる稲庭うどんやラーメン、比内地鶏カレーのレトルトやスープなど、これまでに50点を超える商品を開発し、製造・販売しています。

昆布やカツオ節の出汁やゴマだれなどで食べられることの多い「稲庭うどん」ですが、比内地鶏の出汁で食べることを提案した「比内地鶏スープで食べる稲庭うどん」シリーズは、2009(平成21)年の発売以来、350万食を販売するなど市場に受け入れられました。また、2008(平成20)年に発売した「比内地鶏中華そば」シリーズは、これまでに150万食を販売するヒット商品に成長しました。これらの商品は、35周年へ向けて順次、新パッケージで店頭に並べています。

「秋田味商」が製造・販売する比内地鶏商品の一部

これまでにも比内地鶏のさまざまな食べ方を提案してきました。しかし、レトルト商品では食材の魅力を十分に引き出せないこともあります。当社の使命は、比内地鶏の魅力を商品で伝えることですので、飲食店で食べる味を家庭でも楽しんでいただけるよう、炭火で炙(あぶ)るなどの一手間を加えた冷凍商品にも力を入れています。現在、「炙り親子丼の具」「炭火炙り 鶏まぶしの具」「炭火やきとり塩味」「とり天」「チキンステーキ」「水炊き」の6商品を展開しています。

「飲食店の味を目指した」という比内地鶏メニューの冷凍商品シリーズ

―秋田のほか、東北の飲食店とのコラボ商品もありますね

山形県鶴岡市の人気ラーメン店とコラボした「琴平荘×比内地鶏 中華そば」があります。私が同店のファンだったことから店主に提案し、1年ほどかけて共同開発しました。比内地鶏の「鶏油(ちーゆ)」の深みが加わり、同店メニューにもない家庭調理向け商品です。秋田と山形のエリア限定販売ながら、年間3万食を販売する人気商品になっています。

仙台市の予約制中華料理店「KUROMORI(くろもり)」と共同開発した商品もあります。同店のコースメニューに使われる中華麺に比内地鶏ガラスープ、鶏油で作る香味油を加えて味わい深い塩味に仕上げた中華そばと、宮城県産「齋藤豚」を使う肉そぼろや比内地鶏ガラの割りスープなどを食材に使う担々麺の2種類です。同店利用客のお土産用に開発したもので、好評をいただいています。

上段=「琴平荘×比内地鶏 中華そば」、下段=「KUROMORI 中華そば・担々麺」調理例

比内地鶏なら秋田味商

―これからの展開を教えてください

当社は精肉を扱う製造から販売までを手掛けていますので、安心・安全な食品の販売に努めることが第一です。「全ての行動がお客さまの視点に立っているか」などの当社の企業理念の下、スタッフ一同、衛生管理には細心の注意を払っています。

「秋田味商」の工藤真史社長(左)とスタッフ

また、秋田県の大型イベント「これが秋田だ!食と芸能大祭典」や秋田出身のシンガー・ソングライターが県内を回りながら開く野外音楽フェスなど、秋田県内外から多くの観光客が来場するイベント会場でも比内地鶏のPR活動に取り組んできました。

当社が、比内地鶏の価値や魅力を伝えられることは、まだまだあるはずです。お客さまから「比内地鶏なら秋田味商」と信頼いただける会社に成長させたいですね。

秋田味商

秋田県潟上市天王字江川21-2
電話番号018-870-6200
秋田味商オンラインショップ

  • はてなブックマークに追加

ピックアップ

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース